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週末のBloombergより

◆FEDは pause(利上げ休止)を決めたが、pivot(利下げへの転換)になるとは限らない。債券市場は数か月以内に「何かが壊れて」利下げに転じると確信しているようだが、今のところ(過去の姿を示す)データにその兆候は出ていない。

◆来週は水曜のCPI(あまり下がらない)以外に、月曜の銀行貸出サーベイ、火曜の債務上限交渉も重要。

◆クレジットスプレッドがワイド化し始めた(IGで150、HYで500)。特に不動産関連は素材など周辺も含めて避けられている。ヘルスケアなどの安心感ある業種や、債務上限/地銀問題のない欧州で質の高い個別銘柄を見極めた上で、押し目をうまく拾うべきか。

◆地銀は決算も悪くないし、大半の銀行ではさほど預金が減っているわけでもない。しかし確固たる信用でもない限り、高速の預金流出でいつ容体が急変するかわからず、投資家はまともな分析ができず、手を出せない。但し大手行はシンプルに押し目買いでよいと思う。


◆利上げ停止でよりデータ次第度合いが高まる局面に入った。今まで出てきたインフレと雇用のデータは市場が織り込んでいるような早期利下げを正当化しないので、これからかなり軟化する必要あり。

◆企業はしっかりとコストをマネージ/マージンを確保し、予想以上のガイダンスを提示してきている。企業収益面では恐れていたほど悪くなっていないイメージ(株の底堅さを支えている)。

◆トランスフォーメーションを支える投資がこれから本格化するので、その関連がこれからは特に有望。これまで対米アンダーウェートされてきた欧州にも見直し買いが期待できる局面(金利回復、エネルギー危機回避、インフラ投資活性化)。

◆ECBはQTをきつくしたので、利上げは(市場が織り込んでいる2回ではなく)あと1回でいいかもしれない。


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