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週末のBloombergより

◆今週は株・債券ともに大幅高で久々にゴルディロックス的な相場展開。ハイテク以外の業種や中小株にも上昇のすそ野が広がっている。ドル安も株式市場全体にプラス。

◆サプライズインデックスが強い(米景気が予想以上に強い)中、インフレ指標(特にコアCPI)が予想以上に落ち着いており、7月26日のFOMCでの25bp利上げが最後になる可能性が高まった。

◆これから本格化する企業業績にも期待できる。今回のQ2はまだ少し弱いかも知れないが、銀行危機時に恐れていたほど状況は悪くなく、今年後半以降は確実に改善に向かう。マーケットは来年の二桁増を見始めている。

◆但しここから更にインフレを押し下げるのはベーシス効果に頼れた今までより遥かに難しい上、金利敏感な住宅に底打ち感がでてきているため、「金利がまだ十分高くない」という判断が再浮上するリスクは低くない。

◆米地銀株の戻りは鈍い。金利の高い預金か割安の中銀オペに頼って凌いでいる状況。資本要件を1%引き上げると米国の銀行貸出が1500億ドル(21兆円相当)減ると言われているのでまだまだ要警戒。

◆コロナ後の中国経済が予想以上に弱い(不動産不況、過剰負債、人口動態悪化、個人消費低迷、経済安全保障/他国のデリスキング⇒全体的不透明感からの投資抑制、若年失業率20%超)。一方、台湾はもともと世界的に重要だった半導体の価値がAIでさらに上昇し、好調。そんな中でも中国政府が環境投資を強化し続けているのは唯一の明るいニュース。

◆AIはメディアクリエーターの生産性と創造性を高める一方、ローエンド領域を侵食し、全体としては雇用や収入を減少させる可能性が高い(だからこそ大規模なストになっている)。



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