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感想【祟り蛇ナーク】


絶賛隔離期間中の我が家は、暇な一週間をようやく本日終える。
コロナの年季明けで明日から下の子はやっと学校に登校する訳だが、明後日から冬休みなのであまり意味はない。

子供が自宅に居ると、当たり前だがタイBLが観られない。うっかりしていると濃厚なラブシーンがあったりするからだ。しかしタイの空気に少しでも触れていたい私は活路を見出した。BLじゃなくても良いじゃない。それである。
BL以外に興味はない、観る気はないと思っていた私であるが、この際背に腹はかえられない。契約していたU-NEXTで検索してみると、なんとも探しづらいシステムの中でやっと見つけたのが表題の「祟り蛇ナーク」であった。

普段一切ホラーに興味のない私だが、何せ状況が状況なので観るしかない。ホラーコメディと書いてあったのでそこまで怖くもないだろうとたかを括った。テレビは子供に占領されているので、iPadで観ることにした。

さて初っ端からオネェ三人がパンチを効かせての登場である。そのうちの一人が不気味で異様な風貌だったが、彼女は真っ先に死ぬ。彼女の死をそこまで引き摺る事なく主人公と残ったオネェ二人で曰く付きの寺に出家をするのだが、なるほどオネェは出家出来ないらしい。しかしそこはコメディ要素でゴリ押しする。出家を控えた彼らと、祟り神の攻防が続く。祠を守る小汚い怪しげな女性も不気味さに一役買うが、物語の終盤は彼女の演技が光る。

この作品、あまり期待していなかったが面白かった。見るからにB級ホラー映画だと決め付けてしまった私は思慮が浅かった。CGの荒さは気になるが、それ以上にナークの登場描写が非常にうまい。物語中盤までハッキリとその姿を見せないナークに視聴者は
翻弄される。最後は親子の情愛で話がまとまり、落ちもしっかりと準備されているのだ。
役者さんの中に二人ほど、BLドラマで見たことのある役者さんをお見受けした。そんなところも楽しかった。

飽きずに最後まで観れるので、これは結構おすすめの作品だ。
怖さはそこまで気にならないのも良い。

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