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その情報、目の前で起きていることより重要ですか?”Reclaim your Brain”を試してみて。

歩いていて信号で立ち止まったとき、映画を見ていて場面転換をしたとき、子供が一人遊びを始めたとき、ふとした瞬間に気づいたらスマホを手に取ってSNSやニュースサイトをスクロールしている。多くの人が身に覚えがあるのではないでしょうか。
冒頭に書いたのは僕自身が取ってしまっている行動であり、いつも止めなければと思いつつ、すっかり癖になってしまっていることです。

そんな中、購読しているメールマガジンのThe Lobsterrで英国の新聞社The Guardianが発信している"Reclaim your Brain"というスマホ断ちを目指す5週間の無料プログラム(毎週月曜日に届くメルマガ)が紹介されているのを見て参加してみようと決めました。
Sign up to Reclaim your brain: our free email to help you spend less time on your phone | Newsletter sign-up | The Guardian

目標としては、5週間後には、ながらでSNSを見るのを止める、なんとなく開いてしまう数十秒~数分のSNSチェックを止めることを目標にしたいと思っています。
それで生まれた時間で筋トレしたり、読書したりとやりたいことも考えたい気がしますが、そこまで欲張ると”出来ていないこと”に目が向きそうなので、とりあえずは一旦スマホ断ちを実現することに注力することにします。


ここまでをメルマガを登録した直後に書きました。
以降毎週届くメルマガの内容とそれに合わせて取った行動などを記録していこうと思います。


WEEK 1
Screen Timeの把握
まず最初に一体どれだけスマホ(iPhone)を触っているかの把握からスタート。
確認方法は簡単。
<設定>→<スクリーンタイム>
で一発で表示される。
見るのが怖い気持ちを抑えながら早速スクリーンタイムを開くと…
「1日の平均 3時間25分」
と表示されている。
ここで簡単な計算をしてみる。
1日:3時間25分
1週間:24時間(1日)
1ヶ月:102.5時間(4.3日)
1年:1230時間(50日)
そもそも1週間の内1日分もの時間をスマホに使っていることが衝撃だったが、1年で50日分もの時間をスマホに費やしている計算になる…
これは余りにも多すぎる。
こうして眼前に突きつけられると一気に危機感が襲ってくる。これはなんとかせねば。
(ちなみに言い訳をする訳ではないが、丁度この一週間は海外出張中で一人で過ごす時間が多かったのも特に多い要因にはなっていた)

具体的に使用していたアプリを見てみると、上から
X
ウェブブラウザ
Instagram
facebook 
You Tube
となっており、見事なまでにSNSに時間を吸い取られていることが分かる。
この事実を把握したことが果たして抑止力となるのか。
Week2に乞うご期待。

WEEK 2
アプリをホームスクリーンから削除
月曜日に次のメルマガが受信箱に届く。
今回の指示は、「一番時間を取られていると感じるアプリをホーム画面から削除する」こと。
なるほど、把握するだけの第一週よりかなり具体的な取り組みになっている。
体感として、最初の週に使用時間とアプリ毎の内訳を把握したことで、該当するアプリを触る度に罪悪感を覚えていたので、一定の効果がある様に感じていたけれど、やはり癖になっていて指がアプリの場所を覚えているせいでふと気づくと開いてしまっていることが少なからずあった。
そういえば、機種変をしたときも前のアプリの場所を触りに行って思っていたのと違うアプリを開くことがしばらく続いていたけれど、習慣化して癖になってしまうって恐ろしい・・・
ということで、早速Xのアプリをホーム画面から削除!どこか清々しい気持ちになる。
ホーム画面から削除してもiPhone内で検索をかけたり、すべてのアプリが格納されているページに行けば開くことができるのだけれど、物理的に”いつもの場所”からなくなったことで開く頻度はかなり落ちた様に感じる。

WEEK 3
スマホを持って行くのを止める
さて、また月曜日が来てメールボックスにメルマガが届く。
一体これ以上何をさせられるのだろう、と思ってメールを開くと今週の指示は「スマホを置いたままどこかに行く状態を作る、もしくはポケットに入れたままにしておく」こと。
今や財布を忘れてもスマホがあれば何も苦労せずに出かけて帰ってくることが出来てしまう状態。そんな中でスマホを置いて出ていくのはハードルが高い・・・実際家を出るときにスマホを置いていくことは諦めて、その代わりに家の中やオフィスでちょっと場所を移るとき、例えばトイレに行く・打ち合わせに行く・同僚と立ち話をしに行く、こんなときにスマホを置きっ放しにしてみることに。
こんなことでも効果はあるのかな、と思っていたけれど、言われてみるとちょっと歩いたらスマホに手が伸びアプリを開いていた気がする・・・こんな塵が積もって3時間という山になっていたのか。油断ならない。

WEEK 4
今までの取り組みを継続しつつ、日々の”Delight”(喜び)に目を向ける
なんと、今回はスマホとの向き合いで新しい取り組みはないのか。
用事のないとき以外は電源を切っておけ、ぐらいのことを言われるつもりでメルマガを開いたのでやや拍子抜け。
一方で、3週間も取り組んできたのだから、それなりの成果と忍耐力は身についているだろう?と問われている気もする・・・
そして日々の”Delight”に目を向けるか。突然コンマリ感出してきたな。
とか思っていたら仕事の忙しさにかまけて、今これを書くまですっかり”Delight”探しはサボってしまっていました。が、「今までの取り組みを継続」は出来ている気がするぞ。
最終週のメルマガを受信するまではせめて”Delight”を見つけてみよう。この文章を書く時間を確保できていることが、そもそも”Delight”だ!(隠せない無理やり感)

WEEK 5
代わりの楽しい時間の使い方見つける
最終週のメルマガが受信箱に届いた。
前週の内容からなんとなく予想がついていたが、今回の取り組みは”代わりの楽しい時間の使い方を見つける”こと。
たまたまではあるが、この取り組みを進めている真っ最中に同時並行で読んでいたのが、WBC日本代表の監督を務めていた栗山英樹さんの本。その中に「寸分を惜しんで本を読め」という言葉があった為、スマホと同じ距離に本を置いておくことにした。
ふと視線を上げた先にはスマホと本が並んでいる。その結果、そこで自制心が働いて本に手を伸ばすことが増えた。当然自己肯定感も上がる。
さて、5週間が過ぎた今、1日のスマホ使用時間を改めて見てみよう。
1時間14分
このワークを始めた頃より一日当たり平均2時間もスマホを触る時間が短くなった。そう、何を隠そう今回この数字を見に行く時は全く怖さがなかった。
なぜなら始めた頃よりスマホを触っている時間がだいぶ短くなったという実感があったからだ。
日々の生活の中で家族や友人とやり取りする時間、大好きな野球のニュースを読む時間、友人の過ごしている時間や考えを垣間見る時間。
こうした時間は自分の生活に潤いを与えてくれる時間でもあるので、完全に無くすことは現実的ではないので、1日1時間というのは妥当であると自分でも納得している。

最後に
怖さ半分・期待半分で始めたスマホとの向き合い。
気づくとまたスマホに手が伸びてしまう瞬間があるので、完全に成功したとも言えないし、これからも1日平均1時間という時間を維持できる自信もないですが、それでもワークを通して、習慣は変えられるということ、その為にできる工夫はあるということを身をもって体験できました。
これからは不調に陥った打者が自分のスイングを動作ごとに確認するのと同じように、スマホを見る時間が増えてきたなと感じたら今回のワークを思い出して(必要に応じてこの文章を読み直して)、またその時その時で自分が納得できる”スマホ時間”まで減らして行こうと思います。

ビバ!スマホ断ち!


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