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「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」と「お水取り」 奈良国立博物館

この日は、早く起きて出たつもり。それは阪神で一本で奈良まで「奈良・斑鳩1dayチケット」で行こうと!バスの乗車は無料だし、いろんな特典があるチケット。阪神だと1900円。このチケットは関西のいろんな私鉄と近鉄を使ってフリーに使えるお得なチケットなのだ!

このチケットの他に特典を使えるチケットがついている

阪神魚崎駅で乗り換えて一本で奈良のはずが。。。魚崎で次の次の奈良行きの快速急行に乗らないといけないのにぼんやりして次の普通電車に乗ってしまい。。。あああ隣の駅、青木で降りたのも失敗でもうどうしようどうしようでまたそこから普通に乗って西宮で待って。。。30分以上遅れてしまった。無理矢理チケットの特典でバスに乗って、お昼には釜飯を食べようと思っていたので、ならはく前の釜めし志津香に到着したのがちょうど12時ごろ。。。お客さんも並んでいてショック。。。だったけど、お店の方が待ってる人の注文をとって先に作っていてくれる(普通20分ほど待たされるので)ので、そんなに時間はロスしていないのかもしれない。

いつも美味しい

通された席が六人席に一人だったので、カウンターが空いたところで席を代わってあげる優しい人。その時に志津香風焼き鳥ってのを頼んでみた(釜飯は単品にしていたので)。もちろん熱燗と美味しくいただきました。

仏像館ももちろん見たよ

その後、目の前のならはくへ。国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけを見に行く。前日に調べたけど、予約制ではなく当日のチケットとなっていて平日なのですっと入れた。この岡倉天心やフェノロサや和辻哲郎や数々の有名目利きたちを魅了してきた観音様は元々は桜井の大神神社の神宮寺、大御輪寺の本尊で、神仏分離で寺が無くなったときに(建物は大神神社に若宮として残っている)近くの聖林寺に預けられそのまま聖林寺で祀られている仏像。

廃仏毀釈で道に捨てられてたのを聖林寺のお寺さんが拾ってきておまつりしたとか、大御輪寺の軒下に転がってたのをフェノロサが見つけて聖林寺に持ってきたっていうのは全部作り話なんだって!廃仏毀釈のヤバさを伝えるために面白半分で作られた話で、こんなに有名な噂については私が見た限り、全く展覧会では触れられておらず、昭和になって見つかった大御輪寺から聖林寺への預かってもらう仏のリストの書き付けが展示されてるだけだった!

真ん中に聖林寺の十一面観音はすっくと立っていて、360度ぐるぐる回ってみれるようになっている。見てわかったことは11面ない!4つぐらい顔がなくなっていて、普段は見れない十一面観音の一番後ろ、すごい顔をしている「暴悪大笑面」、笑ってるのか怒ってるのかわからん顔も無くなっていてそれは残念だった。。。

堂々とした仏像の体躯は素晴らしく、欧米人フェノロサが絶賛したのもわかる。そしてライティングもあるのかと思うけど、暗さを感じられない仏の姿で他の十一面観音とは違う感覚で見た。大体十一面観音は柳腰でなよっとしていて女性的な雰囲気を感じることが多いので、これは別グループって感じだ。天平の彫刻の素晴らしい仏の一つで、三輪山の麓で山のパワーを感じながら作られた地に足がついてしっかりした仏さんだなと思った。

他にもサブタイトル〜三輪山信仰のみほとけ、とあるように大御輪寺から他のお寺に預けられたままとなっている仏の展示があった。法隆寺にあるお地蔵さんも上品で素敵だった。

右側のお地蔵さんがそれ

展示スペースはコンパクトでそんなに大きくなく、その残りのスペースはもうすぐお水取りってことで二月堂の修二会の展示になっていた。お水取りは行ったことがないので今年行けるかしら、、、泊まりで行きたいなあ。

もちろん、これをみると本物の二月堂に行きたくなり、また、天平の仏たちを見たので、天平の仏としては最高峰と私は思っている三月堂法華堂へ行こうと東大寺へ向かう。

南大門

いつも二月堂へと行くお気に入りの道は工事で歩けなかった。今、元々東大寺の七重塔の東塔があったところを発掘していて整備のためにしばらく通れないみたい。残念に思いながら遠回りして向かう。

なんと令和8年まで!生きているのか?

三月堂はいつ行っても素晴らしく人もおらず、天平から立っているでかでか仏像たちはほんまにいい。四月堂にも寄ってお参りしてから二月堂へ。修二会の準備をしてる感じだった。

もうすぐやもんな〜。今日の展示で知ったけど、二月堂の観音さんは絶対秘仏らしい。どんなんだろうね〜〜〜。展示では昔の絵でその聖観音を描いてるのもあったけどw

さらっと東大寺ミュージアムも見てやっぱり聖林寺の十一面観音は、作者も作風も違うなあと思う。東大寺は少しユーモラスなところがあるんだよね。三輪山は原始宗教やから厳しいんだろうな〜。

などと思いつつ帰りは電車は間違わず(始発やからww)ワンデイチケットで帰ってきた。

帰ってから聖林寺十一面観音についてのブログを読んでたらものすごく素晴らしいブログに出会い、感動した。この人のブログを読みこなしたい。世の中には知りたいことをこんなにわかりやすく書いてくれる人がいてそれを検索するとすぐ読めるというのは本当に素晴らしいことだ。

22.2.17

昨年、聖林寺を訪れた時は十一面観音は出張中だった↓


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