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まちサロンおきやんちができるまで【その4 改装】

いつか居場所を作りたい、居場所を作ろうとしている、という人もいらっしゃると思います。参考になるかどうか、もしかしたら、うまくいかないかもしれないけれど、これから立ち上げる東京都杉並区「阿佐谷北3丁目まちサロンおきやんち」ができるまでのプロセスを書き留めておくことで、なにがよくてなにがよくなかったかが、あとで検証できるのではないかと思い、書いておきます。

書いている私の今の立ち位置は、地元に住んでいたことはあるけれど、今は隣の区に住んでいるおきやんの娘がお手伝いしている、という感じです。

【その4 改装】
リノベーションに当たって、
昭和一桁世代のおきやんの頭にあったのは、
いつもの工務店さんに頼んで、
すぐにでもオープンできるように改装してもらうこと。
硝子会社に勤めていて、リノベーションなど多数こなしてきたので、
通常はそれが当然の手順です。

12月には工務店さんに依頼して、あっという間に見積もりが出てきて、
もうすぐにでも工事が始まる、という状況になっていました。

確かに、世間にはいろいろな居場所があって、
アイデアを持ったデザイナーさんたちが素敵な場所を作っていたり、
古民家を住民たちの手で改装したり、さまざまな展開をしています。
そういった場所を参考にしながらよりよい場所を作って、
じゃーんと提供し、住民をあっと言わせて世間に打ち出す、
というパターンもあるわけです。

ただ、手間がかかる方法なのですが、
施主であるおきやんがこうしたいと思う使い方を考えつつ、
将来的にどうしたいかをイメージしながら、
建築士さんと一緒に考え、原案が定まってきたら、
スタッフや利用者さんの意見を取り入れながら進めていくようにする
という方法をとることになりました。

器だけ作って利用者さんを受け身にするのは、
これまでの日本の公共事業と同じで、
それならば、公にお任せした方がいい施設、になります。
サービス業の提供するカフェなどもそのパターンですが、
そうすると、来場者は「お客さん」になります。

おきやんが作りたいのは施設ではなく、
人のやりとりができる「地域」です。
一番いい方法は、時間をかけてアンケートをとったりワークショップをしたりして決めていく方法ですが、そこまでは時間をかけられません。

あまり長く時間をかけていては、
賃料が入らない間の費用がおきやんの個人負担となって膨れ上がりますし、
そもそもまもなく九十歳という年齢を考えると、時間をかけていて何が起こるかもわかりません。

そこで、みんなで場を作っていくプロにお願いすることにしました。
それが合同会社流動商店さんです。

まだ立ち上げて間もない若い会社ですが、キレッキレの頭の持ち主たちが、楽しく軽やかに仕事しているところで、センスは抜群です。

何回か現場にも来ていただいて、
阿佐谷北の行列のできるジェラート屋さんのジェラートを食べながら、
計画を練りました。


おきやんから見れば彼らは孫の年齢で、最初は頼りないと見えたかもしれません。

建築資材が入らない時期でもあり、
皆さんが現場仕事でお忙しい時期でもあったため、
オープンはおきやんが卒寿を迎える6月に延期することにしたのですが、
おきやんには、4月オープンと皆にも伝えたのに間に合わないではないか、
と焦る気持ちがありました。

それに加えて、SNSを連絡手段としたわけですが、
当初はなかなかやり方がわからないわけです。
使ったことのない連絡手段は、不安ですよね。私もそうです。
うまく連絡が取れないこともありました。

ところが、それはおきやん。
新しい方法が見えてくるまで聞き続け、
理解出来たら、よしわかったと変化するのです。
長い人生の中のいろいろな体験がそれを可能にしたのでしょう。

最初はプロジェクトに引き気味だった私も、その熱量に巻き込まれていきました。

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さて、クラウドファンディングは、皆様のご支援で、ありがたいことに、
まもなく70%を達成しそうです。
しかしながら、実際のところ、そもそも達成させたい思いが強かったので、目標金額を低めに設定したという事情もあり、さらに当初からいろいろな変更も生じていて、この金額だけでは不足してしまいます。

残り40日を切りました。どうぞ引き続きのご支援、ご友人、ご家族、お知り合いへのご紹介、シェアをよろしくお願いいたします。

#地域 #コミュニティ   #居場所 #おきやんち #クラウドファンディング #九十歳





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