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赤ちゃんの「寝転んで外気浴」

先日、公園に行きました。

3か月の赤ちゃんのお母さんと5か月の赤ちゃんのお母さんが、
それぞれ赤ちゃんを抱っこひもに入れて立っていらしたので、
荷物置き場になっていたビニールシートの荷物を寄せて
場所をつくって、そこに寝かせるようにお誘いしました。

まず3か月の赤ちゃんのお母さんから声をかけました。
2人目のお子さんだということで、じゃあ、とさっと手持ちの布を出されて、その上に赤ちゃんを寝かせました(こういうとき、だいたい何となく声をかけやすい方は、あとでうかがうと、2人目以降なんですよね。こういう方が、新しいお母さんのモデルになってくれると、ことがスムーズに運びます)。

赤ちゃんは真っ青な空と真っ白な雲、そして、風に揺れる葉っぱを見て、
ご機嫌です(念のため。赤ちゃんはこの月齢の視力では、空の方までははっきりは見えません。でも、「感じる」力があるんですよね。見えないはずの鳥が飛ぶ様子を認識したりする素晴らしい力が赤ちゃんにはあるんです。空の広さが人の心の広さを育てる、と言われる位です。)

次に、たまたまその公園に初めて立ち寄ったという5か月の赤ちゃんのお母さん。
お出かけだったので、真っ白なレース編みの布しか持っておらず、
赤ちゃんもすてきな服で敷物に寝かせたら汚れてしまいそうでしたので、
何とか布を見つけて、その上に寝かせてみました。

親用に、小さな椅子(ダイソーにあるような折り畳み椅子)を出しました。(結局、5か月の赤ちゃんは長くは寝ていられず、そこに座ったお母さんに抱っこされていました。全く新しい状況に戸惑っていたみたいです。親子ともに慣れるまで時間をかけましょう)。

赤ちゃんを抱っこひもから解放するだけで、赤ちゃんの視界は広がります。いろいろなものが目に入るようになります(体も動かせるようになります)。

抱っこひもを使う抱っこでは、赤ちゃんはまっ直ぐ前が見えないのです。
赤ちゃんの視界を防ぐ長時間の抱っこは、赤ちゃんの視覚の発達を妨げるのではないかな。
この世界を理解したいという好奇心が満たされないのではないかな。
縦抱きでいつも首を横に向けている赤ちゃんは、半分の目しか十分に使えなくて視野も狭くなっています。

近年、眼球運動・視力・視機能(視覚情報入力、視覚探索、視知覚、運動)に問題がある赤ちゃんや子どもたちが増えていると聞きます。
スマホやテレビなどのメディア視聴の影響もあるでしょうが、
それ以前の乳児時代の長時間の抱っこと関係はないのかなぁ?

一方、親を抱っこひもから解放するだけで、
親は赤ちゃんの重さから離れられ、
赤ちゃんの顔や全身の様子を見ることができるようになります。
顔と顔を合わせることができるようになりますし、
行動の自由度が高まって、
他の親子の様子を見ながらの雑談や情報交換がしやすくなります。

乳児の親子がせっかく自由な公園に来たなら、広い空間を味わってほしいですよね。他に来ている親子とコミュニケーションの輪を広げてほしいですよね。

これからの季節、赤ちゃん親子にちょっと声をかけて、「寝転んで外気浴」を拡げませんか。


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