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武将に肩入れしすぎる人たちへの小さな疑問

ロードオブザリングの第二部だったと思う。
城を攻めるために大勢で橋を渡るが
やり返されて 橋からボロボロ落ちるのである。
ムスカではないが、「人がごみのよう」であった。

私自身は自分のことを常に「落ちる側」だと思っている。
武将ではなく、足軽とか農民とか。
すぐに殺されて、何も残さず消えてしまうのである。

NHKでタレントのルーツをたどる番組があるが
そんなにドラマがある人たちばかりではない。

自分の苗字を冠する村が〇〇県にあったらしいとか
ここらの出らしい くらいしかわからない人が多いだろう。






歴史とは、勝者のものであり、勝者の思うままのものである。


あの時 信長だったら、秀吉だったら、家康だったら と考える。
それは思考の遊びだから、否定するつもりはないのであるが。


ただ、日本人の(特に男性の)武将大好き派の人たちは
そのままのノリで
大企業の創業者大好き派になるのではないか、と疑っている。

まぁ 創業者は、だいたい努力家で発想の転換が素晴らしくて
という事実はあると思う。
尊敬できる創業者はたくさんいるとは思う。

ただ、そのまんま
思考が経営者に寄り添ったまんま
「労働者の自分」に戻ってこない人がたくさんいるんじゃないか
と私は疑っている。

日本の組合はほとんどが「御用組合」で、
飴と鞭にいいように転がされている。
地位の保障と処分である。

公務員は「逆らうな」という躾が完成してしまっているし。
世界でも類をみない「スト」をやらない国になっている。
しっかりストライキをやって賃金が上がっている国は多い。


こんな社会も政府も嫌だな
と思ったまんま 「棄権」を選んで知らん顔をして。



テレビで「中小企業に勤める人が七割」とか言っていたが
大企業寄りの話しか出てこないのは、マスコミが「大企業」だからか。
そして愚痴を言いながら、直接的には要望も出さず、
転職もしないのだったら、経営者はイノベーションしないだろうと。

労働者諸君 
というのは ふうてんの寅さんだったが。
そんなふうに呼びかける人はもうどこにもいないのだろうか。


若者が外国に行ったり、起業をめざすのは正しい と思ってしまう。


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