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佐伯祐三展

佐伯祐三は、ちょっとユトリロに似ている、と思っていた。
影響されていた一時期があったんだそうだ。
エコール・ド・パリの中に入っている。

30歳で亡くなった画家。
でも亡くなる頃には、フランスでも売れ始めていたらしい。
家族も結核で亡くなっていて、自分もという予感はあったそうだ。
寒い時期に雨に濡れて肺炎になったことがあって
それが直接的な引き金になったという。
幼い娘も彼の死から間もなく亡くなったという。

二人のお骨を持って帰った妻はどれだけ辛かったか。

活躍期間が短いのに作品がたくさんあるのに驚いた。
戦争等で焼失してしまった作品もあるらしいのに。
フランスに行ける財力は、絵具も惜しまず買えるという事だ。

日本の風景とパリの風景とでは湿度感が違うと解説にあったが
確かに、と思ったりした。

高架の絵が何枚かあり、
つい「わが人生はありやなしや」とつぶやいてしまった。

遺作に近いころの作品に扉を描いたものが二枚展示してあった。
その扉を、生きて、開けて、
向こうの景色を描きたかっただろう。

若すぎる死だ。
生まれる時代も選べない。



思い立って、行ってしまった。
カレンダーを見ていて、春休み前に、と思ったらさほど余裕もなかった。

東京ステーションギャラリーには、初めて行った。
ネットで管理しているわけでもなくなったのか、
かなり混んでいた。管理しての人数だったのか。

下調べをちゃんとしていったので、降りてすぐに
丸の内北に着いた。


レンガの駅の後ろのビルは、幻



この辺は、電線はちゃんと埋め込まれているのね



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