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詩のワークショップ

絵を見てその場で詩を書く というワークショップに参加した。
小中学校の国語科でも実践されているやつだ。
なんというか、感覚のストレッチみたいなものだ と講師は言っていた。

4種類の絵の中から自分で決めて、詩を書く。
まず最初に絵に描かれているものを描写してみるのも良い と言われた。

四枚の絵のうち二枚は「クレーの絵本」に掲載されている絵だった。
そのうち一枚は、俊太郎さんも詩をつけている「黄色い鳥のいる風景」。

私はその「黄色い鳥のいる風景」を選んだ。
俊太郎さんの詩がついていたな と思ったけれど思い出せなかった。

絵をじっと見ていて、まず思ったのが
なぜ「青い鳥」じゃないのかということだった私は
百年に一度、月の色が変わって鳥の色も変わる という
おとぎ話のような詩を書いた。

同じ絵を選んでも、それぞれ全く違う言葉が出てくるのは、ちょっと不思議であった。
それでいて、これで詩になっているのかと心配するのは同じだった。
45分間で詩を書いたのだ。
ゆっくり言葉を整える推敲はできないのだった。

私も、「これ詩か?」と思っていたのだが、
「ちゃんと詩になっていますよ」と言ってもらった。嬉しかった。

ユニークさというかオリジナリティというものに今一つ自信が持てない。
でも、それも私だけでもないんだな、とちょっと思った。
レベルが高さは違うのかもしれないが。
(しょっちゅう「この表現凄すぎ」とびっくりしている私である)

とりあえず、楽しかった。
心や感覚のストレッチも大事ということである。


家に帰って、「クレーの絵本」を読んでみたら、
私の書いたものとは全然違ったのだった。





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