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井伏鱒二
本の整理をしていたら出てきた詩集。
古いので、もうページが茶色い。
ぱっとあけたページに
「縄なひ機」という詩があった。
友人が縄をなう機械を買った。
なぜ縄なひ機なのだろうと不思議に思ったら
彼は東京見物に行く資金を貯めたいようだった。
旅費を稼がうとして縄をなふが
旅費がたまりかけると汽車賃が上がる
「縄なひ機を踏む速度では
とても物価に追ひつけない・・・
なひあげた縄の長さは
北海道にも達するだらう・・・」
今も昔も一緒なんだな と なんだか切なくなった。
縄をなうという内職をしなければ
ちょっとした旅行にも行けない という
そういう階層社会の中に、私たちは戻りつつあるかもしれないのだった。
昨日?
食料自給の話と温暖化の問題とか
プラスチックの細かくなったものが
もう既に空気中に流れているとか怖い話をしていた。
食料が値上がりしたらどうにもならない我々。
時々、もの思う秋である。
いろいろなところに箱があって、色々なものが出てくる。
引っ越しをする目標があるので
頑張るしかないのであるが
捨てがたいものも沢山あるのであった。
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