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暴力


「妊婦の腹を蹴る」という場面に行きあって
読むのをやめた小説がある
なんでそんなことができる とそこで思考停止した
 
作者の現実を直視できる強さについては
少し経ってから思い至った
現実を直視できない自分にやっと気づく
 
二歳児の腹を蹴る父親や母親の事件は
何度も起きている
女を殴る男はどこにでもいる
 

思考停止したまま報道に接する
本当の意味では共感力はない自分

 
「実は戦えない自分」から目をそらし
勇気があるふりをしたがっている
それは卑怯者の生き方である
思考停止をなんとかしなければ
 
向こうっ気が強いだけで
戦い続ける根性は多分ない
それでも
「反骨」という言葉を抱えて生きていきたいのだ



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