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化粧品は「高濃度」が良い訳ではない。

以下は、「ヒト脂肪幹細胞培養液」の実験データです。化粧品原料ではかなり高価な原料で、1kg=約10万円します。

「細胞賦活率」とは、細胞がどれだけ活性化するかを示すもので、%で表されます。この培養液を1%配合すると、細胞の活性化率が約30%向上しました。

は10%入れるとどうなるかというと、もう細胞は青息吐息。死にかけてます。これが高濃度ということです。

「ヒト脂肪幹細胞培養エキス」原料と言っても、保存料などいろいろな混ざりものが入っているので、どの成分が悪さをしているのかは一概には言えません。

ただ、何ごとも多ければ多いほど良いわけではないのは確かです。
高濃度ビタミンC美容液なども、刺激が強すぎてトラブルになりがち。

身体に必須の、お水だって、酸素だって、ミネラルだって、適量があり、そこを超えると、あとは摂れば摂るほど、体に害を及ぼします。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とは孔子の言葉。
「やりすぎることは、やり足りないことと同じように良くない」のです。

しっかりと実験済みならともかく、「高濃度〇〇」という化粧品に、安易に騙されないようにしましょう。

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高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/
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