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先日の出雲旅行で、温泉の休憩スペースに置いてあった、漫画のフレーズから。

ちなみに、漫画は、こちら。

主人公のセリフの角度が面白くて、作者にがぜん興味を持ちました。ちなみに、明日まで、3巻までAmazonで無料で読めるそうです。

で、冒頭のセリフに戻りますが、
「運動能力は母親から遺伝する」という言葉。

私たちが運動を上手にできるできないとかで、よく使うのは運動”神経”の方です。
これは、脳と筋肉とのつながりを表したり、後天的にも伸ばすことができるものです。

運動”能力”の方は、逆に後天的に伸ばせない、「ポテンシャル」になります。この話は、ミトコンドリアから来ています。

赤ちゃんが出来る過程で、精子と卵子が合体し、受精卵になったあと、数週間かけて、精子のミトコンドリアのDNAは消滅します。

すなわち、後に残るのは卵子のミトコンドリアのDNAだけです。

これが、女性を辿ればある一人の女性に行き着くという、ミトコンドリアイブの話にもつながるわけですが、要するに、全人類、持っているミトコンドリアのDNAは母親から受け継いだDNAなのです。

ミトコンドリアは、体が出すエネルギーをほぼ担っているので、これが「運動能力」は母親から遺伝するという説の由来です。

実際に、双子を対象とした「母親のDNAと持久系の関係」を現した論文でも、遺伝するということが示されています。

ただ、実際は、私もミトコンドリアトレーニングをして体を変革しているように、ミトコンドリアの数や能力は、後天的な環境で大きく変わって来ます。

また、筑波大学の故村上和雄名誉教授が言い続けていた通り、遺伝子はそれ自体は設計図に過ぎないので、その特定の部位がONになるかOFFになるかは、環境や意識で変わるものです。

だから実際にどこまで影響するかというと、程度はそこまで大きくないのかなとは推測しますが、私たちの体に、母系からしか伝わらない遺伝子があるのは、とてもロマンを掻き立てられる話ですね。

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