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ぺな!!

私&嫁は生まれも育ちも福島。
そんな2人だが今は北海道で暮らしている。

10年前に引越してきた時のこと。
スーパーで買い物をしていると、周りの人がこちらをチラチラ見ている。

嫁と2人でなんだろう?と思っていたのだが、よく考えてみれば

『あの人たち、なんか言葉が違う!?』

そんな感じで見られていたのだろう。

やはり方言は出るもの、というより何が方言か分かっていない。

そんな私たち夫婦の最近の話題が【ぺな】である。

*****

ある夜、仕事から帰ってきた嫁の夕飯にお供し晩酌をしていた時のこと。(決して晩酌メインではない!仕事終わりの嫁をねぎらっている!はず...)

ゆったりとした食卓で、話題は方言の話になった。

嫁が職場でふとした時に言った言葉が、みんなの疑問だったという話。

そういったことはよくあるのだが、その話をしていると嫁が昔のことを思い出した。

嫁「蒼丸が二歳過ぎたぐらいの頃なんだけどさ」

※蒼丸は話し始めが早く、一歳半ごろには歌を歌っていた...

嫁「零号が幼稚園に行って、掃除機かけた後に遊んでたんだ。その後、次から次におもちゃ出すから、一回片付けてからねって言ったんだ」

よくあった光景である。

嫁「そしたら、なんて言ったと思う。『あれは零号が出したやつだよ』ってサラッと言ったんだ!」

さすが次女、頭の回転が速い。

嫁「あまりにしれっと嘘ついたから、怒ったんだよね!『自分でやったことは自分で片付けるって、いつも言ってっぺな!』って」

子どもとはいえ、それはそうである。

嫁「そしたら怒りながら『ぺな!ってなによ!』って言い返したんだよね!的確なツッコミで笑いたかったんだけど、その後ずっと笑いを堪えて話してたんだ!」

娘ながらあっぱれとしか言えない対応。

そんなことも今や笑い話、楽しい思い出である。

【ぺな】

何気なく使っていたが、立派な方言ということを気付かされた。

私はそれほどではないが、嫁は訛りが強い。
方言の話になると

私「俺は(福島の中では)都会だから訛りあんまないから!」

と言って嫁をイジるのが私たちの日常。

これで嫁をイジるネタが一つ増えたと一人喜んだ。

*****

そんな会話をした数日後、、、

いつものように仕事から帰り、夕飯の準備をする。

下校後、ずっと遊んでいた蒼丸は家庭学習。
零号はYouTubeタイムである。

私「ご飯できたら食べれるように、テーブルの上は片付けといてね〜」

娘たち「は〜い!」

これもいつもの流れ。

しかし、YouTubeがついているのに勉強とはなかなかの試練。
もちろん蒼丸の手はとまり、視線はテレビである。

しばらく様子を見ていたが、変化はない。
その間に夕飯の準備は終わる。

さらに待つが変わらない。

流石に声をかける。

私「(勉強する時は)やるなら集中してサッとやる。やらないならやらないっていつも言ってっぺな!!」 

ぺな...

やはり方言というのは無意識なのである...

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