2024.4.20
甥っ子の引っ越しが1日早まって、バタバタと冷蔵庫の中を空にしたり、猫のトイレの掃除や洗濯をしたりしていたら昼になっていた。
あと税金も払ってきた。
ベランダで一服しながら、お守りみたいに持ち歩いている"紙の"ノートで、小説の流れの確認をしたり、登場人物の細かい設定などを箇条書きしている。
「今日も夜勤か」と、ぼやいてみる。
通りのスクーターの五月蝿い排気音と、何処かから聞こえる昼休みのチャイムなどに耳を傾け、干しっぱなしのクタクタになったボクサーパンツに自分の不甲斐なさを投影し、前職の介護施設に置き忘れた工具箱を保管してもらい、後日それを、取りに伺う算段を作り、火曜の夜に入った現場のお宅が第三水曜日に不燃ゴミ回収だったことを思い出し、各所諸々に謝罪の連絡をしたりする。
いまは深い溜息を吐き出し、もう一本煙草を吸おうとしている。(長い文章だこと)
「こんなどう仕様も無い男になってしまいました」と、爛々と映える青葉たちと、嫌味かと思うほど晴れ渡った空に向かって消えていくニコチンとタールに呟いてみたりする。
そんな毒にも薬にも成りすりゃしない言霊も、暖かくて清々しい春の風が成仏させてくれる。
今日も夜勤だ。
もう後数時間で出勤だ。
あとずっとおしっこ我慢してる。
しよう。おしっこしよう。
まずはそこからだ。
俺の人生なんだから。
誰のものでも無いんだから。
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