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今後の「学習と教育分野の技術」はどのように進化するのだろうか?

【今日のポイント】

「人の脳とコンピュータを繋ぐ」という取り組みは、SFの世界から現実のものへと進み始めています。

この技術が医療分野以外に及ぼす影響として、私は「学習と教育分野」に注目しており、今後の動向にもアンテナを張っておきたいと考える次第です。

1.ヒトの脳とコンピュータをつなぐ取り組み

人の脳とコンピュータを繋いで、思考により機械を操作する取り組みでは、イーロン・マスク氏のNeuralink社https://neuralink.com/)がニュースなどでよく取り上げられていますが、

以下の記事などにもみるように、このブレイン・コンピューター・インターフェイス(あるいはブレイン・マシン・インターフェース)の分野には他の企業も多く参入しており、様々なタイプのデバイスや手法が開発・実用化に向けて進んでいる様子が窺えます。

『「脳インプラント」開発競争が激化 ── 薄型から超音波を使ったデバイスまで』
2024/1/5の、合同会社 コンデナスト・ジャパン(https://condenast.jp/が運営するメディアサイト『WIRED』(https://wired.jp/の記事。
https://wired.jp/article/the-race-to-put-brain-implants-in-people-is-heating-up/

『マインド・ゲーム Mind Games』
2024/4/17 の、1日5分ビジネス英語(https://matt-english.com/category/podcastの記事。
https://matt-english.com/podcast/20240417

 主に、麻痺の症状を持つ方など医療分野への適用が目的とされていますが、イーロン・マスク氏は健常者の能力拡大も視野に入れているようで、その展開は今後も要注目と感じる次第です。


2.先端技術が人間の「教育・学習」に及ぼす影響の予想

 上記の記事や最近のAI、ロボットなどの先端技術に関するニュース単純労働からDXなど専門的な分野までの人材不足や人材育成への対応に関するニュースをみていると、
医療分野以外でも、例えばロボットの遠隔操作なども含めて、脳とコンピュータを繋ぐ技術の適用先は広がっていくように感じており、その様子からは、

「脳とコンピュータの連動技術の発達は、プライバシーや情報操作の問題を拡大しつつ、その先または同時並行で人の学習する方法や内容に大きな変化を及ぼす」ことも予想できるかと思います。

 上記のニューラリンク社などの取り組みの進展は、プライバシーや情報操作(世界認識や思考の操作)の問題を、
現在のスマートフォンやスマートグラスなどのスマートデバイス以上の、
映画のマトリックスの様なSF世界のレベルで引き起こすリスクもはらんでいると感じます。

 一方で、そのリスクを持ちつつも、今回の技術が持つ、障害を持つ方だけでなく、人の肉体面と以下の記事(1960年代のSFドラマ)の様な知識面・情報処理面の双方で人の能力を直接拡大・強化するポテンシャルは、

AIが人から学習する方向と人がAIなどから学習する方向の双方を結びつけて、人間の学習のサイクルや学習すべき内容を大きく変える可能性も持っているため、
生涯教育やリスキリングも含めた子供から大人まで、学習や教育分野にも革命的な変化をもたらすのではないかと感じた次第です。

『ジョー90』
1968年にイギリスで制作・放送された、脳波記憶伝送機により専門家の知識を得て活躍する少年のSFドラマ(2024年執筆時点のWikipediaより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョー90


3.将来の人材育成や自己啓発の在り方についてアンテナを張る

人の脳とコンピュータを繋ぐ取り組みは、実用化や普及は医療分野でも今しばらく待たなくてはならないようですが、
ChatGPTのように、一旦普及を始めると、性能面だけでなくその適用先も含めて爆発的に拡大する可能性も秘めていると思います。

 上記のように、ブレイン・コンピュータ・インターフェース技術が学習・教育分野に適用されたときの可能性を考えると、
この技術や、例えばデジタルツインのようなシミュレーション技術プロセスマイニングや前述のロボットなどの遠隔操作なども含めて、知識や技能の取得については、現在のネットや動画、バーチャルリアリティの活用以上に巨大な変化が、それも遠くない将来に起こり得ると予想しています。

 これらの教育・学習方法の変化は、個人の教育や生涯学習、企業における人材確保から後継者の育成まで、大きな影響を及ぼすものだけに、その動向には今後もアンテナを張っていきたいと考える次第です。

あなたは、今後の教育・学習の分野にどのような変化が起きるとお考えでしょうか?

【今日のまとめ】

・人の脳とコンピュータを繋ぐ技術は医療分野への適用を始めかなり取り組みが進み始めている

・この技術は、健常者の能力拡大へも適用が予定されており、その中でも教育や学習分野で大きな変化をもたらすのではないかと考えている

・この技術に限らず、現在のネットや動画以外の先端技術が今後の人材育成、後継者育成、生涯学習などに大きな影響を与える可能性があり、その動向には今後も要注目と考える

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見出し画像:Gordon JohnsonによるPixabayからの画像

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