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2019年とともに、起業して1年3ヵ月の足跡を辿る。


もうすぐ、2019年が終わる。

12月は自分で言ってしまうが空前絶後のバタバタで、ほとんど記憶がない。

師走を走り抜ける!のように颯爽とはいかなくて、ほとんど毎日が乱打浴び続けたボクサーが意識を失いながら繰り出した手が当たって勝利したぐらいの感覚。


その結果27日に家の鍵を失い、記憶もなく、1月6日まで家に入れないかもしれない。という危機に陥った。(結果見つかった)

納会、最終営業日を終えてから1日廃人のような時間を過ごし、地元に戻り、2019年と起業してからここまで(2018年10月から)をゆっくりふりかえる。

何か辿るものが欲しいと、Slack、写真、共同創業者の堀田とのLINEの3つを見返すことに。

品川駅で新幹線に乗り、ノートとペンを机に出し、まずは堀田とのLINEを開いた。10月まで遡り、一つ一つを見返しながらメモに記載していく。

「あーこんなこともあったな、こんなこと話していたな。メモに書いておこう。」


、、
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、、、、
、、、、、

10月が終わらないまま新大阪に到着した。
絶句以外の何物でもない。内容が多すぎる

一つ一つをメモに取ることを諦め、見返しながら過去の記憶を辿っていく。

めちゃくちゃ忘れている。
毎日毎日なにかしらのことで相当な数の意思決定をしている。

その時々ではハードな体験だったとしても、次から次へと来るので一つ一つ感傷に浸っていられない。

その全ては確実に糧になっているが、思い出せと言われるとなかなか思い出しづらい。

こういう機会でないと、見返すこと自体が難しい量だった。

せっかくなので、この1年での学びをいくつかピップアップして残しておく。

起業するノウハウというよりはまだ未熟な経営者が1年を通して学んだ、個人的な現在の解
これが正解ではないし、正解が全く分かっていない前提のお話。


とにかく正解がない

ほとんどのことが方程式で解を出すことができない。とにかく決めの問題が多い。人の知恵は思考を広げることに役立つが、最終的には自分で決めるしかない。正解が知りたくなるが、正解は環境にもよる。結果、何が正解そうかを決めてやるしかない。集めれるだけの材料を速攻で集めて、論理で組み立てて、感覚で意思決定する

オフィス探すのはめちゃくちゃ大変

コスパのいいオフィスはなかなか空かない。「住所」は創業初期には意外に話のタネにもなりやすい。弊社の最初は渋谷区東だったが、これだけで結構な会話数がある。更新性の高い賃貸サイトを毎日見ていた。初期に男女のトイレを分けることが結構難しい。ちなみにバーンレートは低いに越したことはない。


見えざる敵。源泉徴収税

知見がなかっただけかもしれないが、結構かかる。思ってるよりかかる。ちなみにこれは社会保険も同一。違うのは社会保険は請求書でアナウンスをしてくれるが、源泉徴収は自分でやるしかないのでタスクから漏れそうになりヒヤリハットする。

自分たちで全部回してみるのも悪くない

必要なことに時間を注ぐこと、経営資源の選択と集中は必須である。
しかし、この一年、経理などいわゆるバックオフィスの作業も自分たちでやってきた。その結果、何にお金がいくらぐらいかかるのか、を把握できたが、この感覚はあっていいと思う。

キャッシュフローってめちゃくちゃ大事

正直起業するまで、キャッシュフローの本質をわかっていなかった。
口座から出入りする項目が多すぎて把握することの難易度が高い。
かつ額が大きいので、所持している現金に余裕がないと経営判断自体が後手になってしまう。借金より、現金がないことで後手に回ることの方がよっぽどリスクだ、と感じる。

採用するときはメリットではなくて来て欲しい意思が先

こちらとしては相手から意思決定して来てくれる方が嬉しい。
しかし、そんなに甘くない。始めたばかりの会社が優秀な人に今提供できるメリットは多くない。

「一緒に働いてほしい、あなたが必要だ。」と意思を伝える方が条件面、メリットを伝えるより圧倒的に効果的。
人の心を動かすのは心だけ。恋愛と結構一緒。

起業家とて人間である

経営者のメンタルは無視されやすい。良い意味でも悪い意味でもある種”神格化"される。しかし、なったばかりの未熟な経営者かつ、起業家とて人間である。起業してストイックにやることは必要なことだが、
精神衛生が悪くなると、思わなくてよいことを思ったり、無意味にストレスを抱えてしまう。常に組織が前に進むために、経営者自身がメンタルを守るべき。

いちいち問題にしてたら時間が足らない

問題を無視する、ではなく、いちいち問題化しない、複雑化しない
成長過程の中で起こりうる課題として捉えてそれを解決する。
無意味に問題化しては、神経をすり減らす。解決すればいいだけ。

会社で皆が笑ってくれている景色は結構な絶景

普通に泣きそうになる。
この景色をいつまでも守らないと」とかドラマのようなセリフが普通に出てきてしまう。悟りでも開いたのか。何があった。

意外となんとかなる

ほぼ毎日堀田と365日「どうする?」と相談してきた。最終的にはなんとかなることがほとんど。というかそれ以外に選択肢がない。向き合って越えていく、それしかできない。逃げずにやるだけ。




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今年もお世話になりました。

本当は一つ一つを思い返して、辿りたかったのですが、
もう少し時間をかけてやっていきたいと思います。

よい年末をお過ごしください。

2020年もよろしくお願いいたします。

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