自己紹介 自分のこと
はじめまして、nobuといいます。
僕はLGBTQ+のG。自認したのは高校生ごろ。
その頃は、ネットで調べものするなんて、気軽にできなかったので
テレビや雑誌、ラジオなどで情報を得るのが主流でした。
友人同士でも「誰が好きか、どんな人が好みか、芸能人でいうと○○」が
もれなくセットになっていた気がします。
適当に話を合わせておけば良いのでしょうが、自分も有名人で誰が好きか「設定」をしなければ話について行けません。
本音は男性の俳優さんや歌い手さんの名前を言いたい。
しかしそれを言ってしまうと、どうなるのか…
当時、僕が好きな俳優さんは仲間由紀恵さん。演技が素晴らしく
ハマり役をしていたドラマもあって、なんですけど。
しかし、異性のタイプを挙げるなら、また別物。
今の時代ほど、男性の俳優や歌手が好き、と正直には打ち明けづらく
「男は女が好き」が既定路線。
本音がばれると、たちまち自分の居場所がなくなってしまう。
当時、同じクラスに好きな人がいました。しかし、なかなか話かけられず
結局ただのクラスメートで終わってしまいました…
どう頑張っても叶わない恋でした。
自分みたいに男子にキュンとする♂はいないんだろう。もし居ても
狭い田舎だと出会う確率も少ないし、何かあっても変な噂がたって
面倒だから、誰にも言うはずがないだろう。
いい年頃の若い男が彼女の一人もいない、ってなると近所の
おっちゃんおばちゃんが頼みもしないお世話を焼いてくれる。
これまた正直面倒で…このまま地元に残っていても、自分の
思い描く未来はないんだって、悟りました。
もともと地元に行きたい大学がなかったってこともあり、
これは東京に行くしかない!都内へ進学=出会いのチャンス。
一刻も早く地元を出たかった。自分らしく生きるために。
そして、地元を離れる前に仲が良かった友人に、自分のことを知って
ほしいと思うようになり、打ち明けることにしたのです。
その友達は幼馴染で、家も近所。喧嘩したこともあったけど、気が付くと
僕の話を親身に聞いてくれる、大事な存在でした。
そいつになら話せるに違いない。
寸前まで、心臓が飛び出るくらい
緊張したことを今でも覚えています。
大学に入学してからも、当時仲が良かった数人には打ち明けて、徐々に素を
出せる場を増やしていきました。
これは周りの環境にも恵まれていたのだと思います。
一橋の学生がアウティングにより命を絶った出来事は、他人ごとではあませ
ん。信じて告白したのに、自分の意志とは無関係に、周囲にばらされ(アウ
ティング)噂を立てられ居場所をなくす場合があり得ます。
その後、兄弟にもカミングアウトをしました。
僕には8つ上の姉と5つ上の兄がいます。
兄には大学生の頃に、そして姉にはパートナーと式を挙げるとなったとき
話をしました。
自分の居場所がある。ありのままの自分でいられる。
拠り所=自己肯定がなければ、今頃どうなっていたのか。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?