福岡オフィスを開設しました。
福岡県宗像市に「福岡オフィス」を開設しました。
なぜいま?どうして福岡に? その理由を語り始めるととても1回ではまとめられませんが、できるだけ簡単に経緯とこれからの展開について説明します。
発端はフルリモート体制への切り替え
コロナ禍にはいって何度も緊急事態宣言が続く中、それまで内勤のみだったデザイン制作事業をフルリモート体制に再編しました。
このデザインチームのマネジメント担当として、縁あって私の実家の隣街に住んでいる方に遠隔地在宅勤務の形で入社してもらうことになるのですが、このことが今回の福岡オフィス立ち上げの直接的な要因です。
このときの対応で、結果として昨年のデジカル創業20周年に合わせる形で「本のデザイン制作サービス」新体制完成に漕ぎ着けることができました。
現在、14名のデザイナーと3名のデザイナー兼制作マネジャー、2名のマネジャーのチームです。出版業界で10年、20年デザイナーとして実績のある人材がほとんどで、17名の中にはアシスタント、オペレーターがいないことが特徴です。
金風舎・デジカルのコングロマリット化
デジカルの再構築作業が一段落したところで、金風舎の構築に着手しました。一昨年のことです。
金風舎は、もとは10年前に立ち上げたデジカルの電子書籍出版レーベルですが『ミーニング・ノート』POD版の書店直販展開の直後にコロナ禍になってしまったため、急遽デジカルの子会社として分社化、書店取次口座を開設した経緯です。
それまではデジカル単体で、企画・制作・販売体制を構築しようという目論見でしたが、それが叶わなくなったときにひとつの決心をしました。
それは、デジカルと金風舎の2社体制で、制作担当社員は在宅勤務、企画担当者員は出勤勤務というハイブリッド体制への切り替えです。
ほんとうのところデザインチームをフルリモート体制に切り替えた際に、新宿オフィスは撤収しても構わない状況でした。ただ、いずれ緊急事態が解けたときに企画については、いわゆるワイガヤ、常時ブレストができる環境が必須だと考え残すことにしました。
この決意から3年、上記の記事に書いたとおり先日「学生スタッフを再編成して、金風舎の編集者も新たに採用します。」が完了したところで、デジカル・金風舎の未来像を主従をいれかえて「金風舎・デジカルのコングロマリット」化を進めることを決めました。
出版サービスの西日本地区の営業拠点として
すでに昨年、出版サービスとして展開を開始していたPOD出版サービスですが、要望を整えていくとお客さんは、事業経営者と大学教員・研究者に二分されることがわかり、まずは後者に特化して展開することにしました。
このサービスの立ち上げにあたって、福岡で勤務しているマネジャーに営業対応をお願いしていたのですが、関東・東北の先生にオンラインで福岡から対応して何ら問題がないことがわかったのと同時に、なぜか神戸から西には、そこに壁があるかのように認知が届かないことにも気が付きました。
そこで、これから金風舎の出版サービスを展開するにあたり、東日本を新宿オフィス、西日本を福岡オフィスとそれぞれ拠点として位置づけていくことにしました。
そして、改めて抜本的な緊急事態対策
最後に、なぜいまなのか?です。
きっかけは今年の正月の能登の地震です。
帰省していた子ども達とくつろいでいるときのこと、妻の実家が石川県ということもあって、ちょっとしたパニックになりました。
そのときに脳裏を横切ったのは、3.11からあと「働き方改革」で散々苦労した末、ようやくコロナ禍を通じて整えた体制がもしかして…という思いです。
特に緊急事態宣言で振り回された3年前のことを思い出しました。二度とあのような思いはしたくないという思いと同時に、この先しばらく現役を続けないとならないとしたときに、持続性ある環境を今から作ろうと決意しました。
これから新たに展開する金風舎DCHという出版プラットフォームビジネスは、新宿オフィスの企画編集部が中心となって展開していきますが、福岡には販売を担当するバックオフィスチームの構築を契機として、将来的に第2編集部を立ち上げられるようにしたいと考えています。
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