見出し画像

「Isshikiはこんな思いから始まった」

こんにちは。デジカルの香月(かつき)です。

今回は、創業当時から続けている本のデザイン制作事業について、これまでとこれからを、いつもと趣向をかえてお伝えします。

5年ほど前のことです。出版社の皆さまに特化したサービス型事業として整えはじめたころに、実績紹介とチーム紹介のためのリーフレット【Isshiki通信】の送付を開始しました。

一昨年、それをInstagram・Twitter+メルマガでオンライン化しようとしたところでコロナに直撃され、余裕がなくなって一時中断せざるを得なくなりました。

その後、昨年はほんとうに大変だったのですが、7月からの人材募集でデザイナーを一気に強化することができて、完全テレワーク営業体制に切り替えられたことで大幅にパワーアップできたため、止めていた新規営業を再開することにしました。

再開にあたっては、人が増えたことで情報を集約する必要が出てきたことと、強力なバックオフィスとして古後がチームに加わったことなどから、これまではデザイナーが営業も兼ねていたのですが、取締役の古屋が前面に出てIsshikiサービスのマネジャーとして総合窓口を担当することとしました。

古屋(Isshiki)マネジャー

この春からメルマガを定期発行に切り替えて連載にもチャレンジしてもらっています。

そこでずっとデザイン制作事業の変遷を見守ってくれていた彼女に見たままのIsshikiの成り立ちを連載してもらうことにしました。

最近Isshikiを知ったという方は、ぜひ一度読んでみてください。このサービス事業は、デジカルとして出版業界のため、と考えてやっていることを理解してもらえたら嬉しいです。


このメルマガは弊社とお取引のあったお客様の皆様にご購読頂いております。中には創業以前から私のことをご存知の方もいらっしゃいますが、多くは、ここ数年で新たにお仕事を頂いた方々になります。
そこで、今回から4回にわけてIsshikiができた経緯など創業当初からさかのぼって書いていきたいと思います。
(初の連載です!)

Isshikiはこんな思いから始まった


デジカルは編集プロダクションとして創業しましたので、企画編集から仕事を引き受けておりました。

原稿がまとまり、制作段階に入ると誌面制作は当時は現256代表の萩原氏が担当していましたが、装丁はデザイン会社に、イラストや図版は別に発注しておりました。
この発注の手間がけっこう大変です。
誌面制作は社内で対応できましたが、装丁デザインはデザイン会社に依頼、イラストを使用する場合にはイラストレーターさんを探してきて発注する。
誰にお願いするのか、考えるだけでも大変です。
実際の依頼業務も依頼先が増えれば増えるほど手間と時間がかかります。
それと並行して企画編集のメイン業務の著者との原稿のやりとり、次の企画を考えて企画書を書く、企画会議用の書類を作成するといった業務があります。
もっとメインの業務に時間を使えたらいいのにという思いがあり

「原稿ができたあと、任せたら本が仕上がるようなサービスがないだろうか」

と考えていました。
探してみると意外にそうしたサービスを提供する先はあまりなかったため
ないなら自分たちで作ればいい、そんな代表一声で萩原氏に装丁デザインをふくめ書籍のデザイン制作一式をやってもらうことしました。
当時は装丁の経験はゼロ、試行錯誤の末、第一号の全行程を社内でデザイン制作した書籍が完成しました。
萩原氏の装丁デザイナーとしてのご活躍はご存じの方も多いかと思いますが、スタートにはこうした背景がありました。
今、考えるとかなり無謀な挑戦だったと思います(笑)。
それに応えてくれた萩原氏には感謝しています。

こうした経緯があり
原稿をいただければ書籍一冊まるごと作れるサービスを提供しようと考えるようになりました。
とはいえすぐにこうしたサービスが提供できるわけでもありません。
どのようにして整えていったのかについては次号以降でまたお伝えしたいと思います。
(【Isshiki通信】2022年5月18日号)

サービスとして提供できるようIsshikiの仕組みを整えていった


5月18日号にて「原稿をいただければ書籍一冊まるごと作れるサービスを提供しようと考えるようになりました。」としたのはいいものの一人のデザイナーがデザイン、制作まで一気に担当するのはかなり大変です。
デザイナーでも誌面デザインを得意とする人、誌面制作を得意とする人、グラフィックデザインを得意とする人と様々です。
クライアント様にご満足いただくためには、得意な人が得意な分野で力を発揮してもらうのが一番です。
だったら得意な人でチームをつくればよいと考え、チームを組んでデザイン制作に取り組むことにしました。
チームは固定ではなく、依頼されたご希望にそえる人選で対応します。
大きく2つにわけて装丁デザインを担当するデザイナー、紙面デザイン・制作を担当するデザイナーという構成です。

依頼される → 担当するデザイナーチームをつくる → それぞれデザイン制作に対応する

誌面に欠かせないイラストや図版についてもチームで対応していきます。
イラストに関してはご要望を伺い、イラストレータの紹介、打診や対応もあわせてお引き受けします。

チームを組んで対応することで少しでもクライアント様の負担軽減につながればということで進めてきました。
このほかにも社内で情報の共有がしやすいこと、チーム内でデザインのブラッシュアップができるようになったという社内のメリットにもつながりました。

こうしたチーム作りをなんとか進めてきていたところにあの出来事が……
今日はここまでにしたいと思います。
(【Isshiki通信】2022年6月1日号)

緊急事態宣言で状況が一変しました。


2020年春からの新型コロナウイルスの蔓延にともない、世の中の働き方が大きく変わりましたが、オフィスの目の前の新宿御苑にあれほど大勢押し寄せていた外国人観光客が、ある日を境に突然いなくなって、これはとんでもないことになっているのではと思いました。

そのためデジカルでは最初の緊急事態宣言の少し前からリモートワークに切り替えました。
準備期間もなかったため、最初は試行錯誤の状態ではじまりましたが、徐々に環境も整ってきました。
打ち合わせもzoomやMeetなどのツールが充実しています。今やこれが基本になっています。
デザイン制作業務に必要な環境があればどこにいても対応は可能です。
そこでIsshikiもチームを構成するデザイナーの概念を大きく変えました。

デザイナーはリモートワークでOKとしました。
通勤圏内という制約がなくなったことで、日本全国から実績豊富なデザイナーのみなさんにチームに加わっていただける体制が整いました。

チームはまだまだ発展途上中です。
うまく連携していくために必要なものはなにか、どうすればリモートでもクライアントさんとコミュニケーションがとれるのか、より多くのクライアント様に知ってもらえるのか などなどまだまだ試行錯誤中です。
このメルマガもリモート環境の中でもコミュニケーションをとる手段として考えています。
(一方通行ではありますが)
そんなことを考えながら日々メールやその他の連絡ツールを使っています。
まだまだ働き方は変わっていくと思っています。
これからどうなっていくのか、いきたいのか については次回にしたいと思います。
(【Isshiki通信】2022年6月15日号)

対応を変化させています。


連載中も何度かお伝えしていますがデザイナーは在宅勤務をしております。
在宅勤務が可能になったことで全国から実績のあるデザイナーがチームに加わってきたこともお話させていただきました。
昨年夏から半年で50名ほどのデザイナーと面接しましたので、在籍デザイナーは選りすぐりです。
全部オンラインでしたが、なかなか大変でした!
こうした変化にともない、クライアント様への対応にも変化が出てきました。
今まで通り丁寧な対応をするのは大前提ですが、それにスピードも加わってきました。
期日前の提出でクライアント様に喜んでいただけることも増えました。
昨年秋よりこうした取り組みをはじめ、ようやく形が整ってきたと実感しています。
この変化を皆様にも実感していただきたいです!

★書籍づくりのパートナーであり続けます。
世の中の変化、チームメンバーの入れ替わりなど事業を継続していくにあたって変化は常におこっています。
今も変化し続けています。
変わっていく部分がある一方で、コアな部分である書籍のデザイン制作をクライアント様に提供するという基本の事業形態は変わっていません。
Isshikiはデザイン制作チームとしてこれからも書籍づくりのパートナーであり続けます。
Isshikiに依頼すれば楽だよね。いいよね。などなど頼みやすく、一緒にやって良かったと思っていただけるチーム作りを目指していきます。
(【Isshiki通信】2022年6月22日号)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?