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教員が本の共著を持ち掛けられたときに注意した方がよいという話

本を共著で出版するのは、とてもいいことだと思う。でも自分の経験から、1つ気になっていることがある。印税が的確に分配されて支払われているかということだ。教員は意外とお金のやり取りに疎く、共著を持ち掛けられると2つ返事をしてしまう習性がある。実は4年前の僕もそうだった。

予想外に売れた本

その本は時代を先取りしな内容だったこともあり、驚いたことに重版に重版を重ね、単純計算で7,000万円の売り上げを記録した

印税の仕組み

その本は構想の段階から携わっていて、出版社との打ち合わせにも立ち会った。その打ち合わせに当然印税の話も出てきた。
出版社「初版の印税は売り上げの8%で、第2版からは10%、さらに重版になったら・・・」などと言っていた。
その頃、教員での経験しかなく、まったくお金に興味がなかったので、契約も交わさなかった。何よりも共著の相手を信じていたし、本を出すことだけでも嬉しかった。

性悪説で

教員は純粋な子供たちを長年見ているので、性善説を信じ日々教壇にたっている。自分の中の良い友人に腕のいい弁護士がいて、新橋の居酒屋でよく飲むのだか、
弁護士「学校の先生しかやってないからわからないと思うけど、社会にでたら性悪説を前提に話を進めないと大変なことになるよ。」
と常々言っていた。
その社会の現実を目の当たりにすることになった。

教員は副業禁止

こちらから印税をよこせと言ったわけでもないのに、
X先生「教員は副業禁止だから、印税で何百万も収入あったら学校首になっちゃうから」とから封筒をもらった。
中には5千円の図書券が入っていた。でもそのときは、本も出せたしそれでとても嬉しかったことを記憶してる

新橋の居酒屋で

「それは最初から、印税を全部ひとり占めする腹だったね。副業禁止をうまく盾に取られたんだよ!そいつ自分の手を汚さずに出版社に恩も売れたし、印税も入ったし一人勝ちだね。薄汚いだろ人間って」
と友人の弁護士が言った。
「先生は社会に出てないから、騙しやすいってことだよ。言葉巧みにやさしく勧誘する人ほど、悪人なんだよ。だから言ったろ、社会に出たらすべて疑ってかかれって、性悪説で人間を考えないと。俺の経験から悪人ほどいい顔してるんだよな、あと名刺に肩書をたくさん書いたあるやつは注意。もうだます気満々だから!」

契約書

「たとえ、1円のやり取りでも契約書を交わせ、共著は何万部売れるかわからないから、重版時の契約書を交わした方がいい。人はお金絡むと豹変するからね」と友人は言った。

「まぁ騙されたとも感じていないお前がバカなのだけど(笑」
と言って友人は飲み代を奢ってくれた。

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