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【勝手に人生相談 No.155】父に似てきた顔が嫌い(兵庫県・50代女性)

▼ご相談内容▼

母に優しくなかった亡き父の顔に似てきたことがつらくてたまりません。

メークや髪型、表情でごまかしていますが、素の顔を鏡で見ると、あまりに似ていてぞっとします。

父と自分は違う人間だし、整形しても、大きく変わらないこともわかりますが、自分の顔を、造形や加齢以外のことで嫌うのはつらいのです。

どんな心持で過ごしたらいいでしょう。(兵庫県・50代女性)

▼やまのぼ回答▼

 あなたは、気づいたとき、すでにこの世で生を授かっていました。

 あなたが、好む好まないなどは、まったくお構いなしです。あなたの身体の全てが、ご両親から授かったものなのです。いいかえれば、受け継いだものです。あなたのご両親も、それぞれのご両親から、受け継いだものです。

 あなたが毛嫌いするお父様がいなかったら、あなたはこの世に、今、存在しないのです。あなたという一人の人間が、突然この世に生まれてきたわけでないのです。連綿と続く血縁関係なのです。

 あなたには、尊い命を授かったことに対しての感謝の念が欠落しています。一度、この原点に立ち帰る必要があると思います。 

 ところで、授かった顔、形は、逆立ちしても変えられません。変えられないものは、受け入れるしかありません。でも、そこに宿す、心や考え方は変えることができるのです。

 いわば、顔が似ているなど、取るに足らないことなのです。顔が似ているからといっても、あなたは、お父様と同じ人間ではありません。

 お母さまに優しくなかったのは、お父様であって、あなたではないのです。たまたま親子であったから、顔が似ているだけなのです。

 自分の顔を嫌うことなど、まったく意味のないことです。お父様を反面教師にして、できるだけ優しい人間になることを目指せばいいことなのです。

 すでに、半世紀以上も付き合ってきた顔を、今さら嫌ってみても何にも始まりません。考え方を更新すれば済むことです。



▼次回のご相談予告▼
 次回の【勝手に人生相談 No.156】は、神奈川県・30代女性のご相談です。
「幼児じみた夫のアピール」を、予定しております。


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