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今、過去いちばんに太っている

今、過去いちばんに太っている。

ここ何年も"太らないデブ"を自称してきたけれど、
3年半前から同居人がいることで食生活が変わったために第一段階、
1年半前から在宅ワークが始まったために第二段階、
とうとう健康診断で「痩せましょう」的なアレを受け取ってきた(血液検査などは良好だったんだけどね…)。

自分も、一度でいいから「痩せている人生」というのを経験してみたいと思っているが、一時的に減量に成功しても、またずるずると元の体重に戻ってしまうというのを、大きいもので2回、小さいものならもはや回数もわからないぐらい繰り返している。

デブはモブ

太っている人生というのは常にモブで脇役だ。
ありとあらゆるものや人に対して、なぜだか申し訳ないような、後ろめたいような気持ちが常にある。
誰かに好かれたとしても、なんだか自分にはもったいないというか、分不相応な気がしてしまう。
痩せてのびのびと生活できたらどんなにいいことかと憧れる。

こんな気持ちになったときに、必ず思い出すのが安野モヨコ『脂肪と言う名の服を着て』だ。
主人公・花沢のこは、彼氏と職場の美女・マユミとの浮気目撃をきっかけにダイエットを始めるのだけれど、しかし痩せても痩せても彼女の問題はなに一つ解決しないし、「太っている花沢のこ」という内面は何一つ変化しない。むしろ、どんどん深みにはまっていくというか、"こじらせて"いく。

デブあるある言いたい~♪

これはもう、デブだったら首が千切れるぐらい頷けるんじゃないかってぐらい、デブあるあるのオンパレード。

食べて足りなかったらイヤだな
あと5本…

これはパスタを茹でているときの花沢のこの台詞。「足りなかったらどうしよう」と思って、ついついごはんは多めに作ったり買ったり注文したりしてしまう。
足りなかったらどうしようって、足りないことの方が少ないんだから大丈夫なんだってば。まあ最近は、歳のせいか自分の食べる量も弁えるようになってきたんですけどね…

あたしがおとなしいからって当たりやがって

上司の「自分の思っていることもハッキリしないようじゃ」という人格否定発言に対し、黙って何も言い返さず心の中で呪いの言葉をつぶやき続ける花沢のこ。上司の言っていることも半ばあたっている。
ただそれは、自分の意思がない(ように見える)ことが悪いのではなく、自分の意思がないことに付け込んでいる。それも同族嫌悪的なかんじで。

のこみたいな女じゃないと安心できないのね

これは、寝取り美女・マユミの台詞ですね(寝取り美女って…)。言われているのは、のこの彼氏・斎藤くん。
こういう奴ばっかり寄ってくる、っていうのも、何気にデブあるあるなのではなかろうか。そして、何気にマユミもぜんぜん幸せな感じがしない…。
これもすべて、のこの中の「デブ」が招いているのだと思うとぞっとする。

ただな、健康のためには痩せようぜ

しかしだ、しかし。だからといって私が痩せなくていい理由にはならないんだぜ。だって、健康維持のためにはさすがに痩せないとまずいんだもん。いつまでも"太らないデブ"とか言って、太ったことから目を背けてはいられない。

あ~痩せたら何か変わるかな☆


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