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つれづれ読書感想文(その7)

「蜜蜂と遠雷」を「蜂蜜と遠雷」かと思ってました。

どうやらそのスピンオフ作品らしい、「祝祭と予感」
そのタイトルと、本の装丁から関係している本かとは思いましたが
やはりか。。。

蜜蜂と遠雷はまだ読んでいない。

でも何だろう、スピンオフ作品であるが、この話から蜜蜂と遠雷につながっていくというのであれば、なかなか良いエピソード0ではないかと思う。

初めは、「へー音楽物の短編集かあ、恩田さんの作品は好きだし、音楽も好きだしよんでみよ☆」

のつもりで購入し、なんなら最後のあとがきを読むまでスピンオフ作品だと気付きもしなかった。

どうりで読んでいくときの印象が、
「うわああ、なんでこの短編は音楽家人生のほんと1p、何ならほんの数時間で経験するであろう時間間隔を切り取っているんだろう」
って思ったから。

そりゃあそうだよね、物語すでにあるんですもの。

でも面白いよ、スターウォーズ方式だね。

ドラクエだってそう

初めに描かれた話には前日譚があり、どっちも面白ければ
あーここがあそこにつながっているのねという作品の細部に面白みを見出すことができる。

いわばスピンオフがちゃんと機能している本かなって感じ。


ただし、ほかの人と私はちがう。

ふふふふ


そう!なんてったってスピンオフから読み始め、蜜蜂と遠雷につなげられるのだから。

ああ、なるほどロトの血族はこういう風につながっていくのねが恩田さんの話で体験できるわけですよ。
いやあうまいねえ。(白目)


週に1度しか本屋さんには足を運ばないんですよ、私。(際限なくなるから)

でもこれは、また行かなければいけませんよねえ。

もちろん、「蜜蜂と遠雷」を読むための最高の状況が出来上がったからですよ。



おわり



P.S.この本は最後に音楽に関わる恩田さんのエッセイもついています。
人によって音楽の完成は違いますが、触れてきたものによってどのように形成されていくのか、なんとなくわかる気がします。
そういう意味ではある意味、作者の音楽が出来上がってきた歴史書にもなるんだと思います。


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