見出し画像

既に周回遅れの日本の観光。アフターコロナ?ウィズコロナ?SBNR層インバウンドが日本を救う

外国が続々と渡航制限を撤廃し始めています。

日本は3月の1日5千人規模の入国上限を、4月に1万人へ引き上げるとのニュースが先日ありました。ただし対象は引き続きビジネス、留学生など明確な目的を持ち、一定条件のコロナ予防を事前に行った人に限られます。つまり一般観光客の自由な来日は未だに対象外です。この上限に到達しない日もあるそうです。

ベトナムは、日本人などに対するビザ免除の措置を復活させ、観光目的を含めて国外からの旅行者の受け入れを全面的に再開し、検査による陰性証明があれば入国時の隔離も必要ありません。シンガポールの空港ではベトナムに向かう多くの旅行者の姿が見られます。インドネシアは、3月から2回以上ワクチン接種で、入国時の隔離を1日に短縮、先行して隔離を免除している観光地のバリ島などの状況を見ながら、来月1日から全土に隔離の免除を広げることも検討中です。マレーシアも、ワクチン接種を条件に来月1日から入国時の隔離を免除する方針です。

日本の観光政策の大きな問題は、結論から言うと「慎重すぎる」ことにあります。一度シャットアウトしてしまうと国全体が萎縮してしまい、鎖国状態に。世論も外国人=感染者・陽性者という偏向的な見方が強い。その世論を気にして政府が国を閉ざしたままにする。まぁ、ただでさえ都会の人=感染者・陽性者という見方が地方では強いのだから世論を無視する訳には行かないのでしょうけど、このままではインバウンドどころか国内観光ですらきちんと復活する兆しも見えてこないですね。

インバウンドは既に周回遅れとタイトルに書いたのはこの為です。こんな状況ではありますが、SBNR層に期待しています。SBNRとはSpiritual But Not Religiousの略で、精神的ではあるけど宗教的ではないという意味です。これはライフスタイルや価値観の一カテゴリなので、自称SBNRだとかSBNRに対して対応を区別する。というものではないのですが、欧米とりわけヨーロッパではこの考え方が素手に30%以上いるという統計もあるようです。先行き不透明で今まで信じてきたものが幾分崩れ去り、コロナ禍でこの考え方が増したとも言えるのではないでしょうか。

個人的にはこのSBNR、日本の自然信仰と神道への関心が高まっている層とマッチしているのではと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?