SNSのもう1人の自分

 今ではほとんどの人が利用しているTwitterやFacebook、InstagramなどのSNS。どうでもいいことを呟いたり、旅先での写真をアップしたり、自慢に使ったり、不毛な口喧嘩をしたり、見ず知らずの人を批判したり、みなさん 好き勝手に利用しています。
 しかし、好き勝手やるのは現実の自分ではなく、SNS上に存在するアカウントです。あなたはアカウントを操り人形のように操作しているだけです。だから、SNSで心ない言葉を吐いたり過剰な批判をしてしまいがちだと思います。ですが、そのアカウントと現実のあなたは密接に関係しています。SNSで好き勝手やれば、それだけ現実にも返ってきます。これで痛い目にあってきた人間は多いことでしょう。そんなSNSだからこそ、アカウントはただのデータではなくて、持ち主の人格や魂が宿り「もう1人の自分」として存在するのだと思います。
 例えば、とある人の「捨て垢」があるとしましょう。「捨て垢」とは、その名の通り使い捨てのアカウントです。ほとんどは、メインのアカウントではできない行為、暴言や批判などをするためだけに存在し、危なくなったら捨てられるようなものです。そんな「捨て垢」でのキャラクターは、過激で辛辣で酷いものですが、メインのアカウントでは、八方美人で明るく親切なキャラクターとして振る舞っているかもしれません。1人の人間が「捨て垢」のキャラクターと、メインアカウントでのキャラクターを持ち合わせているのです。しかし、それらは交わり合うことはなく、それぞれのキャラクターとして存在し続けます。その様子はまるで、それぞれが1人の人間としてアカウントを運用しているように見え、それを「もう1人の自分」だと言ってみました。現実の自分とSNSの自分のキャラクターにギャップを感じている人も少なくないでしょう。そうすると自分ではないからと感じて、SNSで過激な発言をしてしまうかもしれません。そうならないように、SNSはうまく使いましょう。僕自身、うまく使えている気がしないので、偉そうなこと言えませんけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?