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LIFULL退職、2年4ヶ月間のまとめ

2022年7月末を以って、
2年4ヶ月勤めた株式会社LIFULLを卒業することにしました。

今回のnoteでは、僕のLIFULL人生を率直に振り返ってみようと思います。


そもそもLIFULLとは?

世界中のあらゆる「LIFE」を、安心と喜びで「FULL」にしたい。
その実現のために、様々な領域でサービスを展開しています。
株式会社LIFULL サービス一覧

社会課題の解決を通して、「安心」「喜び」を世の中に届ける。
そしてそれをビジネスの世界で実現することを目指す。
そんな、「ソーシャルエンタープライズ」を目指している企業です。


… で、兵庫は何してたわけ?w
となるんですが、

LIFULLの基幹事業である「LIFULL HOME'S事業」の法人営業を行っていました!

めちゃめちゃざっくりとまとめると、こんな感じ。

  • 1年目 春:アポ取り → 秋:商談(低顧客単価、全領域)

  • 2年目 春&秋:専門領域商談(中顧客単価、専門領域)

  • 3年目 春:専門領域商談 + リーダー業務(メンター / 中間管理含む)

入社経緯や業務内容(主に1年目だけですが…)については、会社が出している下記記事内で、とても綺麗にまとめてくれているので、引用に留めようと思います。

今回のnoteでは、2年4ヶ月を振り返って、今どう感じているのかをまとめていきたいと思います。

(気づいたらめちゃ長くなってしまいました…どうか読んでみて…)


2年4ヶ月で得た、3つの教訓

①「染まる力」の必要性

2年4ヶ月のLIFULL生活の中で最大の後悔であり、反省
それは「入社直後の自分のスタンス」です。

1年目春、実はだいーーーぶこじらせてました。。。

お金を払って学ぶ「学生」という立場から、
お金を貰って価値提供をする「社会人」という立場に変わったばかり。

まだ駆け出しのペーペーだったのにも関わらず、
頑固に自分の中での「これが正しい」に固執した1年目を送っていました。
LIFULLで育まれていたカルチャーの中で、自分が合わないと思った部分は、それを一旦知ってみようとする前に、突っぱねてたんです。

「郷に入れば郷に従え」とは良く言ったもので、
当時、郷に従いきれなかった僕は少しハレーションを起こしました。

先輩達からしたら、良いか悪いかはさておき、自分達が属し、愛してきた価値観を否定してくるような若造が来るわけで…
そんな後輩、正直可愛くないですよね…

そんな中でも、僕の強烈な自我を「いいね」と言ってくれて、伸ばそうとしてくれたLIFULLには本当に感謝しかない…!
きっとムカつく態度取っていただろうに…本当に器の大きな人ばかり。

念の為補足すると、僕がとても反省しているのは、
「組織に入ったときに違和感を持ったこと」
に対してではなく、
「違和感を持った上で、一旦理解しようと出来なかったこと」
に対してです。

共感まで出来なくても、まず理解する。それは働くプロとして。
というスタンスを持つことが必要なんだ、と気付かされました。

今はこの苦い経験があったからこそ、新しい環境に身を置くときに、まずはその環境で流れている空気を掴み取り、一旦そこに染まってみるように努めるようになりました。


②なぜやるのか、を問い続ける力

2年4ヶ月、おそらく一瞬も欠かさなかったことがあります。
「なぜ、これをやるのか」を考えることです。

考えた結果、分からん…!という結論に帰結することも当然ありましたが、考えるという行為を止めたことは一度もありませんでした。

「なぜ、これをやるのか」というのは、2つの観点があります。

  •  会社として、「なぜ、これをやるのか」

  •  兵庫伸幸として、「なぜ、これをやるのか」

1つ目の「会社として」についてはシンプルな(かつ、社会人として考えて然るべき)内容だと思います。
要するに、会社として目指すビジョンと、自分の日々の業務の紐付けです。
今やっている仕事が、将来のどういう未来(会社にとっての)に繋がるからやるのか、を考えながら日々行動する、ということです。

これは一見簡単そうで、実は難しいなと思ってます。
日々の業務に追われ、KPIマネジメントに踊らされると目先の数字しか追えなくなったり。。。ということは往々にして発生し、特に組織が細分化されればされるほど(TopからBottomまでの階層の数が増えれば増えるほど)その傾向が強く出るような気がします。

組織に属するメンバーとして、会社が「なぜ、これをやるのか」を理解しようとしていると、大事なのはKPI<<<<<<<<<KGIだと思えてきて、自然と本質的なアプローチを取ろうという意識に変わります。

この視点で常々行動していたからこそ、声をかけてもらい挑戦の機会を頂けたし、色んな実績を獲ることが出来たなと思っています。

そして、2つ目。
兵庫伸幸として、「なぜ、これをやるのか」を考えることも、1つ目の「会社としてのそれ」を考えることに匹敵するぐらい大事にしてきました。

この仕事に取り組むことが、自分にとっての何に繋がっているのか。
(定量的な"実績"や"成果"だけでなく、定性的な"幸せ"や"感動"も含め)

ある種、打算的で自己中心的な考え方かもしれないですが、僕は最終的にこの考え方が周囲にもプラスの影響を及ぼすと思っています。
なぜか。
先述1つ目の「会社として」ということしか考えていない人と、「自分個人として」という側面でも考えられている人だと、圧倒的に後者の方が走るエネルギーが大きいからです。
走った先で得た経験/スキルはその人の周囲に還元されていき、結果として組織も強くなり、さらにはその人がロールモデルとなることで、周囲にも同様のモチベーションを持つ"風土"が出来ます。

そして、もう1つ。
個人的には「なぜ、これをやるのか」≒「なぜ、LIFULLにいるか」を常々考え周囲に発信していたからこそ、じゃあこのタイミングでLIFULL卒業するよな、ということがみんなにすんなり受け入れてもらえたとも思っています。

現状に対して「なぜ」を問うことって、あらゆる点において、プラスしか無いんだなということを実感出来ました。

この話は仮にLIFULLじゃ無い場所にいても、自分がそう出来ていたかもしれない話ですが、LIFULLの環境が手助けしてくれていたことは間違いないです。

長くなるので端的にまとめますが、①個人のビジョンを強く意識させるカルチャーがあった、②営業というストレスがかかる業種の中、どうモチベーションを持つか創意工夫が求められる環境だった、という2点が大きいと思います。


③”営業のスパーリング”で到達した、新たな境地

実は、この2年4ヶ月で約2,000社と新規入会の商談をしてきました。

これは、

  • LIFULLがある程度成熟した企業で、社内の分業が仕組み化されている。

  • LIFULL HOME'Sという商品力があるため、商談の機会を得やすい。

という、大手(メガベン含む)ならではの特徴があったからこそ実現できた数字だなと思っています。

重要なのは2,000社と商談出来た事実ではなく、それを通して得られた経験と視座です。

少し話が遠回りします。
僕は入社時に営業に対しての苦手意識の払拭のために営業職を希望していました。(詳細は先に引用したnoteを参照)
ビジネスマンとして、お金のやりとりが出来る人になりたい。
課題解決ができる人になりたい。
という漠然とした目標と共にLIFULLでの営業がスタートします。

とにかく1日5,6商談を毎日やっていくという環境に身を置いた時、目の前のことに必死で、長期的に獲得したいスキルも意識から遠のいていました。
正直、不動産業界を生業にしていくことは考えていなかったこともあり、
「これは本当にやりたいことなんだろうか?」
「将来につながっているんだろうか?」
という疑問を抱くこともありました。しかし、一旦自分がやると決めた道なのでここまでやり続けてきました。

スポーツでも芸術でも、繰り返しの練習の中で新しい境地に出会うことがよくあります。

そしてそれは、元々得ようとしていた物とは違う、
もっとポータブルで何物にも変え難い価値だったりします。

ちょうど2年目の終わりに差し掛かる頃、ふと入社当時の自分と比較をした時に、比べ物にならないくらい視座が高くなれていることに気がつきました。

  • 組織において「営業」が果たすべき役割への理解

  • 世の中の「営業」が何を考えて動いているのかの理解

  • 電話口の第一声を聞いて、どういう人柄かを推測する力

  • 世の中は何にお金を払おうとするのかの感覚的理解

こういったことが、いわゆる「How to」よりも深い自分の血肉として身についている感覚を持ちました。
当然、営業のプロとして5年、10年、30年やってきている諸先輩方の前で分かったようなことは決して言えませんが、繰返すことでしか気づけない世界に一歩足を踏み入れられたような気がしています。

僕はこれを「営業のスパーリング」と呼んでます。
このスパーリングで得られた視座こそが、2年4ヶ月の中で最も大きな成長だったと思っています。


さいごに

こんな長い文章書くつもり全く無かったので、自分でもびっくり。。。
そして、自分で読んで偉そうだなと思ってますが、若いしいいか。。。

まじ、まだまだポンコツの弱男なんで、ほんと。
文章もまだまだへなちょこだな、と思うし。
もっともっともっともっと精進します。
(noteもトレーニングで続けたい)


乱文にも関わらず、ここまで読んでくれた人は、ぜひ読んだよ!って教えてください。
直接、感謝の文(ふみ)を送りたいです。

実は、今回のnoteには裏目的があります。
それは、僕がこの2年4ヶ月で何が出来るようになったかを皆さんに知っていただき、何かの際に「あ、あいつに話聞いてみよう」と想起してもらえるようになる、ということです。

1日ぶりの方も、1週間ぶりの方も、1ヶ月、1年、10年ぶりの方とも、このnoteをきっかけに何か話が出来たらとっても嬉しいです。
SNSでもLINEでも、もっと絡まれることを望んでいます!w


この場を借りて感謝を…!的なことは、感謝する先が多すぎるのでこのnoteでは割愛させていただきます。

いつも応援してくれる僕の大切な人々、本当にありがとう。
引き続き、よろしくお願いします。


兵庫 伸幸

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