小話

最悪だ。こんな時間に目を覚ましてしまった。
眠ったのは夜の八時。睡眠時間としては申し分ないし、成長ホルモンが出るらしいゴールデンタイムはきちんと確保した。
とはいえ、こんな時間に世界は動いていない。ここでまた眠くなって二度寝ができたら幸せなのだろうが、そんなおめでたい頭なら今こうしてnoteを書いていない。

小説を書こうかとも思ったが、例の執筆恐怖症で動悸が止まらなくなってしまった。
そもそも、悪夢のせいで心臓が狂ったように動悸を起こしている。

こんな夢だった。
自分は主人公ではなく、別の男が主人公だった。彼は人類を滅ぼそうとしていた。我々は彼を指揮官とする軍のようなものの部下で、爆弾を渡されていた。本のかたちをした爆弾や、布に化けた爆弾など、夢特有の何でもありな形で爆弾を投げ、人を殺傷していた。熱に焼かれて断末魔を上げる姿もしっかり脳裏にやきついている。夢だというのに。
しかし、最後数人生き残った我々は、極寒の檻の中に閉じ込められ凍死させられる。そんな夢だった。
それはまあ、動悸が止まらなくなるだろう。

そういうわけで、自分は少しでも時間を使おうとnoteを書いている。よくよく考えれば今日は年末、大晦日。読者諸君がよい日を過ごせるよう願っている。

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