些細な一瞬が大惨事になりそうだった

部屋からトイレまで歩行器無しで歩けるようになった母をたまに通路で見守ることがある。先に私が部屋に入り、窓のシャッターを閉めに向かった数秒後に母の大きな声に振り向き、後ろの倒れそうになる母が視界に入り急いで抱きかかえに行った。

掴んでいたところから手が滑ったそうで、後ろにのけぞってしまったそうで、でも幸い後ろの扉が閉じていたのでそこに手をかけ体を抑えられたから、私が駆けつける前倒れずに耐えられた。

また転んでしまうと思って本当に怖かったそうだ。しばらく放心した顔をしていた。私も。

倒れそうになった場所に関して今まで一度も危ない箇所と認識したことがなかったからだ。色々気をかけいたけれど、部屋の至るところに手すりの必要性を初めて認識した。

ここ最近歩行器を使うことを嫌がり、少しは好きなようにさせてと言い歩行器無しで歩いていた母だったけど、また歩行器を使うと言っていた。

想定外の出来事があって母だけでなく私も落ち込んでいる。1人じゃなくてよかったとそう思う反面、私が部屋にいたから1人のときよりも気が他に行ってしまう可能性もある。いずれにしてもバランスを崩して倒れそうになる一瞬というのはいとも簡単に起きる。私が一緒にいようとも、母が十分に注意していても、それを制御することは誰にもできない。だからこそ、確率を低く低く、どん底の底に気を置けるようにしていきたい。

今救急車を呼ぶことは絶対に避けなければ。ほんとそれだけは阻止せねば。


最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたサポートをどのように活用できるかまだわからないです・・・。決まるまで置いておこうと思います。