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言葉と言葉のあいだ

8月13日。本日より青春18切符始動。今日から5日間で、福岡・高松・三宮・京都・大阪・岐阜・三島に訪れる予定。

安室さんの展覧会へ赴く旅(展覧会は福岡と大阪)なのに、それ以外の土地の方が多いのよね。

ムーンライトながらに乗り込む為、東京駅東海道線のホームへ行ったらデカい紙袋を持っている人が多い。知ってた、コミケ帰りの若者衆がわんさかいることを。

ムーンライトながらは東京から大垣を走る夜行列車で、指定席を取るのが大変で有名な列車。一ヶ月前に予約が始まるのだが、初の10時打ち(お調べください)をしてコミケ帰りで賑わうであろう指定券を無事ゲット。

23時10分に列車は出発。日が変わるころには疲れ切った若者たちほぼ寝ている車内で、さきほど使ったプレイリストを聴きながら寝ようかなと思ったら、わりと早くNHKに出演したときのインタビューの音声が流れてきてしまい(プレイリストを作ったとはいえ順番はよくわかっていない)、旅の初めに引退についてのインタビューを聴くことになろうとは思いもよらず。

インタビュー当時の感想はこちらで。
息子さんのために書いたSay the word、安室さんがファンのために歩んでくれた5年間、それを見続けた私の日々 - Twitterボットはディーバの夢を見るか

音声で聴くのは文字起こしをして以来で、その時気付かなかったことが一つあった。

それは、「歌を歌う自分自身にピリオドを打つ」の言葉を発したとき、「歌を歌う」のあと、4、5秒あいて「自分自身に〜」と話していたこと。

次に言う言葉を、考えていたのだろうか。この放送をリアルタイムで見ていたときに「自分自身」という言葉の意味が重くて、もうきっと歌の世界には戻って来ないんだろうと思わざるを得なかった。

「安室奈美恵」と言わずに「自分自身」と話したことは、安室奈美恵名義を終わらせるのではなく、歌を歌うのをやめることを意味していたからだ。

安室さんは、以前から自分のことを客観的に見ているときには「安室奈美恵」と表現していたから、きっと安室さん自身のなかでの使い分けができているんだろうなと感じていた。

このとき、自分自身と言わずに安室奈美恵と話していたら、別名義で何かあるのかと思ってしまっただろう。その芽を早い段階で摘んでくれたのは、ある意味救われたと思っている。1年間期待せずに済んだから。

4、5秒あいた、その意味を、分からないなりにも思い描いてしまうと、涙が溢れそうになる。

そろそろインタビュー音声も終わるのだけれども、眠れそうにない。

#エッセイ #旅行 #安室奈美恵 #平成最後の夏 #言葉

最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたサポートをどのように活用できるかまだわからないです・・・。決まるまで置いておこうと思います。