突然また家にひとり。母が骨折して緊急入院した

今朝、電話が鳴り(というかApple Watchがブルった)母の悲痛な声が聞こえてきた。

「ごめん、転んじゃった」

会社についてから30分後ぐらいの出来事で足が動かないというので救急車を呼ぼうとしたのだけれど嫌がったので家へと急いだ。その間、先日契約したばかりのケアマネジャーさんに電話をして、今の状況を話どうしていいかわらないなくてと伝えた。

家までの電車の中で、今回の転倒についてあれこれ書き出し母と私と状況の問題点などをまとめたりしているとき、昔ならもっと慌てたりソワソワしたり悲しくなったって涙を我慢していただろう。でもそうはならなかったのは、状況がわからないのに先読みして悲しむのは無駄だと気づいたからかもしれない。最悪なことになったなったときに悲しもうと。そして、結果的にその最悪なことになってしまった。

大腿骨骨折。
高齢者が起こしやすい骨折の一つで歩けなくなってしまうことも多く母の場合は手術が必要になる。脊柱管狭窄になってから太ももの筋肉が急激にに落ちてしまっていたからちょっとした転倒でも大事になると予想はしていたけれど、それが来るのも、介護が急に来たときのようにまた早かった。

明後日手術になる。
手術をしてどこかの病院でリハビリをすることになるだろう。来週、脊柱管狭窄の診察の予定が入っていて、手術をする旨を伝えようとしていた矢先だったがそれはもう一旦中止。

こんな風に冷静に書いているけれど、さっきまで大泣きしながら友だちにLINEで今日の旨を伝えたら電話をかけてくれた。彼女も家もいろいろ大変でその状況がやや被るところもあって、いろいろ話を聞いてもらって少し落ち着いた。

12月の終わりに退院してから1ヶ月ほど経つ中、徐々に良くなっていた。少しづつ歩けるようになったり料理も簡単なのは作れるようになっていたからこそ、最も気をつけなければいけなかった。でも、私の思いと母の思いは決して一致しない。危ないから止めて欲しいと言ったってやりたい気持ちを無理やり押し込めることはできない。だからこそ母がやりたいように、できるように様々な「術」を用意しておく必要があった。

注意喚起を何度したって、本人は注意しているから大丈夫言う。でも私は危ないと思うことはそもそもやらないで欲しいという思いと、注意しているからやっても大丈夫という母の思いと相反し納得が得られない。「危ないこと」に関しても、何が危ないと思うかも認識が異なる。

もっと仕組み化をしなければいけなかったのに「洗濯」においてそれを怠っていた。洗濯機の前に車椅子を置くようになり、以前よりの幅が狭いから車椅子を越えて洗濯なんてしないだろうと勝手に思い込んでいた。でもそうじゃなかった。洗濯機の上の乾燥フィルターを取るために、車椅子の横にある台にあがって、フィルターを外して掃除したり、洗濯物を入れたり、など様々なことをやろうとしていたときに、台から足を踏み外してしまった。

整理整頓が好きな母の行動を私は知っていたはず。洗濯物があることを知っていて、それが母のベッドの上に置いてあった。だとしたら洗濯をし始めようとする行動なんてわかるのに、洗濯機の前にある物をどかしておけばよかった。ただそれだけだ。でもそんなのはあとからならばいくらでも考えることができる。

もっとも辛いのは、何度も痛みに耐え続けたのにまた痛い思いしている母から痛みを取り去ってあげれないこと、私に申し訳ないと思う気持ちを抱えてしまうこと。

何度も謝りながら、死にたいとも言っていた。私を自由にしてあげたいと。
そうだよね、と答えた。死にたいよね、辛いねと。その気持ちを否定することはできない。娘の言うことも聞かずに怪我をして迷惑しかかけれないのだとしたら、自分のいる意味なんてないだろうと思ってしまうのだろう。

今もきっと病室で痛みに耐えながら後悔ばかりしているだろうと思うと辛い。こんな風になるのがお互い辛いからだからあれこれ止めようねと話していたのだけれど、母よりはなんでもできる私と、いくつかしかできない母では何かを「止める」意味は大きく異なる。毎日、座ってテレビを見てトイレ行くだけの生活だったのが、少しづついろいろなことができるようになって頑張りたかっただけだ。できれば母から後悔の気持ちを離すにはどうしたら良いのか。ほんとに、これだけが一番本当に嫌だった。

家に帰ってきてしばらくしてから父と兄に遺影に向かって「んだよ、オマイラさっさと死にやがってふざけんな」と初めての言葉が出てきて自分でもビックリした。

そのことを友だちに話したら、あーわかるわーーと笑ってた。でも遅かれ早かれ、私が家族で一番年下だから最後に生き残る可能性が高く、最後に誰かをお世話したり看取りを行うことなっていたんだろうから、さっさと死にやがっては言い過ぎ感ある。まぁ早すぎだけども。

一気に書いた。ばーっと書いて少しスッキリしたので読み直さずこのまま行こう。

こうやってnote書いてTwitterやってLINEやってゲームして本読んで仕事行く中、母は病室で痛みに耐え、転んでしまったことを後悔しているのかと思うと絶望する。頑張るけど。

最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたサポートをどのように活用できるかまだわからないです・・・。決まるまで置いておこうと思います。