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地域おこし協力隊としてのコラム。

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2022年4月から着任している地域おこし協力隊での活動を通じて、感じたこと・考えたことを綴っています。
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#起業

ナチュラルでカラフルなローカルを。

人には、それぞれの個性がある。過ごしてきた環境、出会ってきた人間、解釈を積み重ねた価値観。誰もが唯一無二であり、絶対的な存在である。たとえ外見や仕草が似通うことはあれど、いわゆる“中身”まで完全に一致するような人間は、誰ひとりいないだろう。 結局「僕は僕でしかない」けれども、「僕しか僕になれない」とも言い換えられる。人は、ただナチュラルに在るだけで個性的であり、きっと魅力的だと信じている。もちろん他の誰かに憧れる気持ちも理解できるけれども、その感覚も含めて自分自身なのだと、

なくても困らぬ、なくては困る。

地域おこし協力隊として、もうすぐ着任から1年半が経とうとしている。僕は地元に帰ってきたということもあり、当初から最長任期の3年をまっとうする気満々であった。それもいよいよあっという間に、後半戦に差し掛かろうとしている。 町にとって1期生の隊員となった1年目のシーズンは、だいぶ手探りの状態で進んだ。それは僕個人にとっても、受け入れ先の役場、ひいては町にとっても。何をするべきか、何から始めるべきか、何を将来に見出すべきかが、終始ふわついていた。もちろん個人として事前の知識や心構

本質をつらぬけ。

総務省が主催する、地域おこし協力隊対象のオンラインセミナーを受講した。おもなテーマは、任期満了後の起業について。ビジネスの専門家や協力隊のOBが登壇し、その知識や経験を授けてくれた。特に移住先で実業家として活躍する“先輩隊員”の話は説得力があり、おこがましくも少しばかりの共感もあり、とても興味深い内容で満ちていた。 とはいえ、その軌跡は、ときに僕を情報過多に陥れる。協力隊時代はどんな苦労をどんなふうに乗り越えて、卒業してからはどんなことを考えて行動に移して生きているのか。1