マガジンのカバー画像

地域おこし協力隊としてのコラム。

55
2022年4月から着任している地域おこし協力隊での活動を通じて、感じたこと・考えたことを綴っています。
運営しているクリエイター

2023年9月の記事一覧

なくても困らぬ、なくては困る。

地域おこし協力隊として、もうすぐ着任から1年半が経とうとしている。僕は地元に帰ってきたということもあり、当初から最長任期の3年をまっとうする気満々であった。それもいよいよあっという間に、後半戦に差し掛かろうとしている。 町にとって1期生の隊員となった1年目のシーズンは、だいぶ手探りの状態で進んだ。それは僕個人にとっても、受け入れ先の役場、ひいては町にとっても。何をするべきか、何から始めるべきか、何を将来に見出すべきかが、終始ふわついていた。もちろん個人として事前の知識や心構

なぜ地域ではイベントが重宝されるのか。

地域の居酒屋で、地域の知り合いと飲んできた。そこの主人はこれまで何年も事業を続けていて、駅前に店を構えていることもあってか町の沿革にとても詳しい。僕が役場に勤める地域おこし協力隊であることを明かすと、これまで経験してきた役場職員にまつわる愚痴まがいのエピソードを教えてくれた。 そして、彼は彼なりの「まちづくり」へのイメージを持っている。いや、決して彼だけじゃない。今まで多くの地域の方と接してきたが、多くの人が“オレなりの”イメージやアイデアを持っているのだ。もっとこうした方