美塾のこと
私には、アーユルヴェーダを学ぶ岡清華先生(Sayakaさん)という師のほかに、もう1人、大切なことを教わった人がいます。
トップの写真の女性、美塾名古屋教室の高野梨絵先生(梨絵ちゃん)です。師というか、母みたいな存在です。(歳は1つしか違いません)
今日はそのことについて書こうと思います。
美塾とは、内田裕士塾長が主催されているメイク教室で、全国に教室があります。「『らしさが美しい』を文化に」や、「亡くなるその日がいちばん美しい」を提唱されており、私は内田塾長の本で美塾の存在を知り興味を持ちました。
今からちょうど3年前、2017年8月に私は美塾のお試しレッスンを受講しました。以来ずっと何かしらで関わりながらいまに至ります。
それまでの私は、40歳を目前にして、迷ってばかりでした。結婚して幸せだけど、家族の悩みがあったり、長年好きで居続けた会社にアルバイトで入れて嬉しいけれど、何かが満たされなかったり。(キャリアについてはまた別で纏めて書きます)自分の見た目にも自信がもてず、メイク道具や洋服、自己啓発本などにかかるお金は自制心が効きませんでした。
一言でいうと、自分の魅力とその活かし方がわからなかったのです。なので、手当たり次第に色々試しては失敗し。。。の繰り返しでした。
トライ&エラーといえば聞こえはいいですが、その繰り返しで気がつけばもう40歳。。。と本当に焦っていました。
どこかで聞いた「40にして惑わず」という格言のようなものが心にひっかかって、何とかしたい!と読んだ本たちのなかに、
これだ!と思った私は、住んでいる名古屋で美塾教室を探しました。そして、美しくなりたいと思って飛び込むのだから、美しい人から学びたいと思って、高野梨絵先生の美塾に通うことにしたのです。顔がとってもタイプだったのです…照 美しいですよね!
美塾はセルフメイクを教えてくれる教室で、初級からはじまって、中級、上級を経て、最上級までクラスがあります。上級までは高野梨絵先生に教えてもらい、最上級は塾長が名古屋までクラスをしに来てくださいました。
丸2年ほどかけて、最上級まで修了しましたが、その中で人生の転機だなぁとおもったことと梨絵ちゃんに感謝したいことがあります。
もともと、私は自分の思っていることを相手に伝えたり、交渉したりすることが得意ではありません。自分が我慢すれば何とかなるならば、そうする、そして、それが積もって自分の中だけで怒りを爆発させてその場から立ち去る。ということを繰り返してきました。素を出せるのは家族と古い友人だけ…人に悪く思われるのが怖いと思っていたのだとおもいます。
そんな私は初級が終わりかけの頃、中級に進むかどうか悩んでいました。理由は、梨絵ちゃんにしてもらう眉カットが自分の思っているよりも細かったことです。今思えば、バランスを見てくれてその時の最適な眉にしてもらっていたと思うのですが、もともとしっかりした眉を持ち、そして、それが好みだった私としてはそこが気になっていたのです。でも、言えなくて。
しかし、あるとき、勇気を出して「梨絵ちゃん、私もうちょっと太い眉で行きたい!」と伝えてみたところ、「そっか!わかったよ!そうしよう!」とすぐ受け入れてもらえました。
人と違う意見を言うことが怖かった私にとって、あまりにあっけないOKの言葉にびっくりしましたし、受け入れてもらえたことで安心して中級以降に進むことができました。
人から見たらとても小さいことかもしれませんが、これが私の転機のひとつになりました。勇気を出してよかったね、自分。という部分と、この人だったら言ってみても大丈夫かもしれない。という梨絵ちゃんに対する信頼がブレイクスルーを起こしたんだとおもいます。
美塾と関わって、今では全国に仲間と思える人が居ますし、それは最上級まで進んだからです。美塾の美しい理念に触れていられるのは、幸せだとおもっています。
どうしてそうなれたかというと、初級から上級までの約2年、梨絵ちゃんが私に安心して学べる環境を作ってくれたからでしかありません。梨絵ちゃんのクラスでは、誰もが好きなことを好きなようにお話ししているし、(まじめにレッスンももちろんしている)誰も何もジャッジされない環境がありました。梨絵ちゃんがそんな場を作ってくれていました。
最上級の最後のクラスの時に、梨絵ちゃんが「私はみんなのことがかわいくてしかたない。実際に子どもが2人いるけど、その子どもと同じくらいかわいい」と涙ながらに仰いました。私もクラスのみんなも涙腺崩壊しておりました。
梨絵ちゃんと出会って、転機を経て、私の人生は好転しています。今では美塾と出会えなかった自分の人生というものは、考えられません。
そのきっかけと、美塾について今日は自分の内面の大事なところを文章にしてみました。
誰もが自分らしさを大切にして生きることに重きをおいているのは、美塾もアーユルヴェーダも共通していることだな。とおもいます。そして、わたしの望みもそこにあるんだと実感しています。
さいごに、ここまでの文章を公開前に梨絵ちゃんに読んでもらいました。
そのやりとりで改めて背中を押してもらいました。梨絵ちゃんのように誰かの力になれる人になりたいんだなぁ。とだからいろいろ学びたいんだなと。歩みを止めることなく、誰かと比べることなく、進もうと思います。