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「強者的発想」資格ビジネスの末路とは?

「資格ビジネス」

本日はビジネスに寄せたお話しをします。

人は一人で生きられませんので何かしらに依存する必要はありますが、自分が何に依存しているかの自覚は大切です。

例えば、コンビニの数よりも多いと思われる「資格ビジネス」。

「どんな資格を取ればいいですか?」と聞かれることが最近増えました。

手に職をつければ食いっぱぐれないと考えている人が多いようです。

そんな方にとって「資格ビジネス」は、安心感を得ることができる処方箋ビジネスです。

資格を取れば安心と錯覚してる人は「この市場はこれから来る。」「今後あなたの能力が活かせる。」などの甘い言葉に釣られていろんな資格をネットで検索します。

特に将来の不安が強い人ほど何かしらの証明が欲しくなる傾向にあります。

しかし想像すればわかることですが、資格を取った瞬間に、その他大勢の資格保有者と同質化することになります。

つまりこれは、他から買うことができる領域に自らを配置することになります。

それは、端的に言えば「安売り」を意味するのではないでしょうか。

なぜなら、それは自らの優位性を自らで無くすようなものだからです。

もちろん、資格がなければできない仕事も沢山ありますし、その仕事が好きな人には何も言うことはありません。

でもどちらにせよ一旦突き放して考えてみることは必要かと思います。

また「資格を取れば稼げる」と言っておきながら、自分で顧客を見つけなければ収入をまったく得ることができないのが資本主義のリアルです。

例えば、少数派とされる税理士、会計士、弁護士などの職ですら、世間のイメージとは裏腹に平均年収は驚くほど低かったりします。

なので最近では独立をしてYouTubeなどで発信(案件獲得を目的)される士業の方が増えていたりしますよね。

さらにこれらの潮流をターゲットにして資格を提供するビジネスも流行っています。

例えば、「○○協会認定」と称した民間の資格です。自称コーチ、自称セラピスト、自称カウンセラーなどはなかなかに増えました。

ですが、これらの協会も自分一人ではビジネスができないと感じている人に対して、勉強の機会や資格を通じ「ビジネスをやっている感」という安心感を提供しているに過ぎません。(もちろん全てではありません。)

では一体、資格を取れば安心という考えは何故起きるのでしょうか?

結局「自分のことしか考えていないから」ではないでしょうか。

目の前の顧客の状況や、自分が提供できる優位性が全く頭に入っていないのかもしれません。

それは目先の安心に依存したいが故に起きることなのでしょう。

すべての資格を否定するわけではありませんが、資格に依存することは「他人のラベルを貼る」ことと同じなのではないでしょうか。

冒頭にお伝えしたことを繰り返しますが、人は一人で生きることはできませんが、自分が何に依存しているかの自覚は大切です。

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