証券担保ローンや信用取引でのレバレッジ比率のコントロール

証券担保ローンや信用取引を活用する際、最適なレバレッジ比率を見極めることは非常に重要です。レバレッジをかけなさすぎると機会損失が発生し、かけすぎると追証リスクが増大するため、バランスを取ることが求められます。

レバレッジの適度な活用

値上がりに応じて担保余力が増える場合、その増加分を利用してさらに借入れを行うことが可能です。
証券担保ローンでは、このプロセスは比較的容易です。シンプルに借入可能額が増えるのでら追加借入を行えば大丈夫です。

しかし、信用取引の場合、含み益で信用建余力が増えません。(評価損は保証金から引かれるが、評価増は増えない)
一つは返済売りして、得た現金を保証金に充てる方法ですが、売却時に税金がかかるデメリットがあります。
売却せずにやるとしたら、現引すると、含み益の乗った建玉が代用有価証券になるので、信用建余力も増加します。
現引のためのキャッシュは一部の返済売りで確保するか、証券担保ローンで借入たものを充てるといいと思います。

逓減を起こさないために

レバレッジETFが長期で見た時に元の指数の2倍のリターンにならないのは、逓減が発生するからです。
逓減は値上がり時に購入し、値下がり時に売却することによって起こります。
このような逓減は、やり方によっては信用取引や証券担保ローンでも起きてしまいます。
値上がり時に担保ローンの借入額を増やしてさらに株を購入し、値下がり時に追証に耐えられず売却してしまうと、「上がったら買い、下がったら売る」という逓減と同じ仕組みが起こってしまいます。

対策

これらのリスクに対処するためには、次のような戦略が有効です。

  1. 値上がり時に限界まで借りすぎない: 値上がりで担保ローンの借入額を増やす場合でも、適度な範囲に留めることが重要です。

  2. 値下がりに備えてキャッシュを確保する: 追証リスクに備えるため、値下がり時に対応できるだけのキャッシュを常に確保しておくことが必要です。

以上のポイントを押さえて、証券担保ローンや信用取引を活用することで、リスクを抑えつつ利益を最大化することが可能となります。最適なレバレッジ比率を見極めることは、成功するための鍵となります。

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