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悲劇を好む日本人

皆さんは「悲劇」と言ったら何を思い浮かべますか?

私は否応なしに『タイタニック』と答えます

映画タイタニック
階級の差を乗り越えて、愛を結ぶ二人
でも最後には、生死を境にして別れを告げます

私は何度も何度も観ました
なんと泣ける映画でしょうか…

でも悲劇をエンターテイメントとして面白がるのは、日本人だけのような気がします

例えば演歌なんてどうでしょう?
私は演歌は、たまにしか聴かないんですが
だいたいは「世間や周りから反対された運命の恋人、周りを敵にしてでも愛し合う」という歌詞が登場します
ここでも悲劇です
「いや、周りの声なんてほっときゃいいじゃん」とはなりません
周りの反対があってこそ、燃え上がる二人なのです

また、『フランダースの犬』をご存知ですか?
画家を目指した15歳の少年ネロと、愛犬パトラッシュが不遇の境遇の末に、亡くなりました
悲劇です
多くの日本人の涙を誘いました

でも欧米人はそれを観て感動はしません
「ただの負け犬じゃないか」
「挫折したのにどこに感動の余地がある?」
と否定的です
とてもドライです

日本人は、良くも悪くも感情移入し、
世間の荒波に飲まれ苦労することを美徳とし、
悲劇を好むのだと思いました

最たる象徴が「桜」です
桜は、寒い中でも芽を息吹、
春の象徴として咲きますが、
すぐに散ってしまいます

その儚さ、可憐さが日本人の心にピッタリ来るのです

いかがですか?
悲劇
私は日本人なので、悲劇が好きです
でも「悲劇のヒロイン」にはなりたくないですけどね

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