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人間傷付いてナンボ

3曲目 かつて天才だった俺たちへ/Creepy Nuts 「凡人」に寄り添うHIPHOP 私がCreepy Nutsを好きな理由は、平凡な自分にチューニングが合う曲が多いからだ。しかもそれを、世界一のDJと日本一のラッパーという決して凡人とは言い難いコンビが生み出している。もちろん彼らにも下積み時代と呼ばれる時期があったわけだが。平凡な自分に何かは分からないが満足していない、モヤモヤする、そんな気持ちをビートとトラックに乗せてぶっ刺し、前向きにさせる。HIPHOPは硬派な

    • 「大人になれ」と言われても

      2曲目 うらみつらみきわみ/Official髭男dismヒゲダンとの出会い ヒゲダンを認知したのは「黄色い車」という曲。昔秘密結社鷹の爪というアニメにハマっていた私は、そのEDだったこの曲に出会った。ただ当時は歌の上手いアーティストがいるなあくらいの認識で、特に好きになることもなかったのだが、その数年後に「ノーダウト」にてヒゲダンと再会し、どっぷりと沼にハマることになった。「ノーダウト」を初めて聴いた時の衝撃は今でも覚えている。 ヒゲダンの凄み 私はヒゲダンの凄みは2つ

      • 「どう踊るか」の前に「踊れるのかどうか」

        1曲目 ダンツァーレ/日食なつこ日食なつこにハマったわけ 日食なつこを聴き始めたきっかけは、M-1グランプリ2023のテーマソングに「ログマロープ」が選ばれたことだった。ストレートな歌詞を、力強い歌声で届けるその様は、ただただ格好良かった。GLIM SPANKYを彷彿とさせるような…とも最初は感じたが、ピアノとドラムでテンポよく、だが力強く奏でるスタイルは唯一無二であるだろう。 「ダンツァーレ」という曲 この曲の凄みとして、遠回しな表現が一切無いことが挙げられるだろ

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