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民間企業人から教員へ

 昨年11月、16年勤めた会社をいったん退職し、育休代替臨時講師として2ヶ月間、小学校4年生の担任になった。
 何もかもが初めての世界。小学校教員免許も通信制大学、教員資格認定試験を通して8年かかってやっと取れた。基礎的なことは分かっていても、実技的なことは何一つ分からなかった。先輩の教員、管理職の先生方に教わりながら、1つのクラス担任を任された。
 いろいろ起こる問題に、どう対応していったらいいのか、授業はどう進めたら良いのか、学級経営は・・・。最初のうちは本当に四苦八苦して、夜も残業続きで思い切り疲れて、翌朝また早く出かけるということを繰り返していた。
 2ヶ月も過ぎるとだんだんコツをつかめるようになって、楽になってきた頃、もう任期満了を迎えることになった。
 クラスの子供たちはこんな私を素直に受け入れてくれて、最後の終業式の前の日に、「お別れ会」を子供たち自身が企画してくれた。当然何も知らなかった私は驚きながらも嬉しくて泣けた。子供たちが一生懸命、私のことを「先生」と慕ってくれたこと、別れが辛くて泣いてくれる子供たち。このクラスだったからよかったのか、自分の選択は間違っていなかったんだということに気づいた瞬間でもあった。
 今はもう、元の会社に戻って、教員はやっていないけれど、機会があればまたやりたいと思っている。

#自分で選んでよかったこと

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