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待遇が良ければ幸せなのか

年収と幸福度のことは、以前にも書いた。相関はあるだろうけれど、因果関係はどっちが原因とも言いにくいよね、と。

それとは別に、雇用形態別のモヤモヤというのも当然ある。正社員の育児短時間勤務を有期契約社員が補っている、みたいな関係で仲が悪かったら最悪だろうな、とか。

さて、私の部下の一人が異動を強く希望している。その部下は月収も年収も私より高い。でも担当している仕事は私の二つ下のグレードの人と同じ。なので、高待遇な割に仕事の負荷は高くないという超おいしい状態。それでいて、職場内では一番ストレスフルで、よく小さくキレるし、何かと攻撃的で、どうして自分の異動希望が叶わないのかと嘆いてばかりいる。

何かとネガティブな気質とかもあるのだろうし、向上心がめちゃめちゃ強くて現状に満足できないのかもしれない。
こういうタイプに「みんな、もっと良くない条件で働いてるからあなたは恵まれている」って言ってもきっと伝わらない。不満でいっぱいの心に届くのは、不満を解消できると本人が信じられる言葉だけだ。
まあ、上司として一応の努力はする。が、何の改善にもならない徒労は、メンタル強めな私でもそれなりに気が進まない。はあ。

表題からだいぶ話が逸れてしまった。目の前に自分より明らかに恵まれている人がいたら、面白くないのが人間だろう。今の日本企業の多くは、正社員という圧倒的な高待遇に対して、契約社員のメリットが薄過ぎる。派遣社員も、派遣会社のピンハネぶりがえげつないことが多く、メリットを見出しにくい。労働条件はもうちょっと考えるべきかな、と思う今日この頃。