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|1023-1025|新鮮さ#日誌 #04

毎週月・金曜日の20時更新 演劇ユニットせのびの稽古場の様子をお届けする日誌。

【10月24日(土)】

この日は公演を行う盛岡劇場のタウンホールを借りて、実際に舞台を組んだり、組んだ舞台の上で稽古をしたりしました。
いつも稽古をしている場所とは高さも広さも違うため、声の届け具合、距離感など調整する部分がたくさんです。

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今回舞台美術をお願いしている袴田長武さんにもはるばる東京からお越しいただき、舞台のプランについて案をねりねりしました。

実際の大きさで舞台装置を作って設置してみたところ、稽古場で想定していたものとはだいぶ印象の異なるものとなり、「これは今までの演技プランが全部変わるな~~~」と言っていた役者・演出陣。
稽古をつけてみると動線・目線・物の位置などの大部分が新しく、さらに面白いものへと変わりました。

高低差のある舞台を想定しているため、はじめは「こわ~~~い」と言っていた役者たち。ですが「慣れ」とは恐ろしいもので、5分ほどそのままでいれば怖くもなくなるようでした。

空間での遊び方、どうしたら面白いものになるか、ということを一番に考えながら稽古を進めていきます。何か新しいことに挑戦するたびに学ぶもの・得るものがあり、表現できる幅が広がっていくのを感じます。

場所の変化に適応するのは役者にとってなかなかに難しい部分ではありますが、空間を自由に行き来できるよう、ひたすらに身体を場に慣れさせます。その一方で演技に求めているのは新鮮さでもあります。身体は慣れつつ演技は常に新鮮味をもって。

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そして、タウンホールで聴くピアノの音色の美しさといったら!とても心地よく響きます。

今日は美紀依さんも台詞を少し話してみました。良い感じです。髙橋・藤原の動的なエネルギーと、美紀依さんの落ち着いた静的なエネルギーが良いバランスです。

今後、舞台を組んでみて稽古することはなかなかないと思われるので、この日得た感覚を思い出しながらの稽古になっていきますが、想像力を働かせながら作品を作っていきます。
次回また実際に舞台を組んで演技してみたときにどのような見え方になっているか、というところもこれから楽しみです。

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【作り手紹介#2】

稽古場日誌と並行して『踊るよ鳥ト』の作り手紹介を行うコーナー。
第2回目は、せのびの副主宰も務める熱い男、藤原慶です。

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藤原 慶(ふじわら けい)
1994年生まれ。北上市出身。うお座。

高校2年の時に演劇を始める。
2017年より演劇ユニットせのびに所属。
旗揚げ公演・仙台公演・再演『なくなりはしないで』では役者、第4回公演『ハロー・グッナイ』では役者+衣装として参加。演劇ユニットせのびプロデュース企画 Bookmark page.01『BIRD   STRIKE OUT バード・ストライク・アウト』ではプロデューサーと主演を務める。

自劇団に限らず、2019年の第42回北上市民劇場では主演を務め、「ライナー・ノーツ」「劇団天体望遠鏡」の作品にも役者として参加している。
2019年11月に岩手県公会堂で行われた「TREE HOUSE FESTIVAL 2019」(通称 ツリフェス)ではプロデューサーとして企画立案し、音楽・ダンス・演劇・ジャグリング・イラストなど様々な分野で活躍するクリエイターたちが一堂に会した。
演劇の枠にとらわれず、音楽活動やプロデュース業など様々な分野で才能を発揮し精力的に活動している。

きゅうりなどの生野菜を苦手とする。

※Bookmark……2017年12月に演劇ユニットせのびが立ち上げた企画。せのびがおこなっている演劇公演やWS等の活動を「縦軸の活動=演劇を深める活動」と捉え、同企画では主に「横軸の活動=演劇を広げる活動」をおこなっている。

昨年2月の『なくなりはしないで』の再演ぶりにせのび作品に出演する藤原。意気込みは十分です。
いつもニコニコとしていて、みんなを笑わせることの多い彼ですが、内にみなぎる演劇に対する炎は誰よりも熱いかもしれません。
ふとした瞬間に舞台上で見せるキリっとした表情が見どころです。

コミカル、という言葉がよく似合う。彼の持つ魅力を総動員して役作りに励んでいます。いきいきと演技している様子を見ていると、演劇を楽しんでいることが伝わってきます。
熱心に、そして挑戦しながら『踊るよ鳥ト』の稽古に向き合っています。

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本日の日誌の写真は一眼カメラで撮ったものでした。
いつもはスマホのカメラで撮った写真を載せていますが、一眼カメラはズームがきくのでよりいきいきとした写真をお届けできるなあと思います。

最近続々とせのび団員たちがミラーレス一眼のカメラを買い始めており、いつかせのび写真展でも開きたいものです。

日誌に載せきれなかった写真についてはこの日誌か、または別の場所でお見せしたいと考えています。
作品に興味を持っていただけましたら、ぜひ来月の公演に足をお運びくださいませ。

皆様のご来場をお待ちしております!

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次回の投稿は 10月30日(金) です。
ではまたここでお会いしましょう!
〈写真 千葉潔考(kuromame)、文・写真 石橋奈那子〉

05「からだ感覚」はこちら⇒


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