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2023のこと

昨年に続き、2023年の活動をまとめて書きます。
「もっと更新しなきゃなあ…」とは思いつつ、こうしてまとめて振り返るのも、1年の通信簿をつけるみたいで悪くないなと思ったりしています。

(それが更新をしない理由にはなりません。すり替えです。)

さて、今年は9本の新作脚本(うち2本は構成)、12本の演出5本に出演でした。
さらに、ボードゲームを1作…!作りました!(後述)

演劇ユニットせのびとしては、3~5月にかけて、「若手演出家コンクール2022」「かながわ短編演劇アワード2023」「第13回せんがわ劇場演劇コンクール」と、関東圏のコンクール3本に出場をしました。同年での出場は史上初のことと思いますが、結果はどれも……だったので、まだまだ精進します。
6月には秋田・石巻のツアー、8月には本公演、12月に三桜OG劇団ブルーマーさんとのコラボと、結局慌ただしい日々でした。

「BAZAR」としては、9月にワークインプログレス公演を秋田で(12月にもあったのですが、そちらは病欠になってしまいました…)、個人としては、とくに11月に行った『ト(゛)リップ』という企画が、大変ではありましたが新しい道が拓けそうな予感がしました。
月ごとにまとめていきます。

1月

窓から外が見えるというシーンから始まりました

・語りの芸術祭in北上
 『あなたはわたしの物語 vol.2』☆構成・演出

北上に暮らす方のお話を聞いて語り直す、という企画。
今年は構成・演出として参加したのですが、クリエイション直前の週でコロナに感染してしまい…。大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
取材させていただいたのはロシア料理店の「トロイカ」さん。素敵なお話をありがとうございました。
ほかには、こどもエンゲキ体験の講師を。
かながわ短編演劇アワード(以下、かながわ)通過の発表と、せんがわ劇場演劇コンクール(以下、せんがわ)の一次通過のお知らせがありました。

2月

月の終盤はひたすら若手コンに向けての稽古

この月は上演はなし。
若手演出家コンクール(以下、若手コン)に向けた稽古のほか、かながわの稽古や、各種WSのお手伝い、前年の課外演劇部の振り返り、北上市民劇の稽古など、カレンダーを見たら予定がカラフルでした。

3月

かながわ短編演劇アワードで上演した
『レーン』のワンシーン

・若手演出家コンクール2022
 『アーバン』 ☆脚本・演出
・北上市民劇場 北上人の知られざる人生
 ワーク・イン・プログレス公演  ☆脚本・演出
・かながわ短編演劇アワード2023
 『レーン』☆脚本・演出

3月1日に東京入りし、若手コン。
初めての下北沢での公演で、自分のやりたいこと、やろうとしてることをぶつけてみたものの、結果は振るわず。
帰ってすぐに北上市民劇場のワーク・イン・プログレス公演を挟み、今度はかながわに向けて。
当初は若手コンで生まれたシーンをもとに組み替えて…とかも考えていたのですが、「これではいけない、1から作り直そう」ということになり。
昼と夜の境目がなくなるという日々を何日か過ごし、生まれた作品が『レーン』でした。
こちらも結果は残念でしたが、この期間で一気に劇団としても、作家としても、階段を駆け上がることができたなと、今では思います。

4月

水木しげるカフェにて

気持ちを切り替えて、せんがわに向けての稽古が始まりました。
先月のコンクールの合間や、この月の打ち合わせでの上京の際にも仙川(調布)へ足を運び、リサーチを重ねます。
小学校の頃大好きだった鬼太郎の故郷へ。「来年、賞が取れたら次は鬼太郎をテーマにしてもいいかもなあ」なんて考えたりもしていましたが、露に消えました。
6月の秋田・石巻での通称ずんだツアーに向けたMTGと、ブルーマーさんとのMTGも始まってました。

5月

せんがわ劇場演劇コンクールで上演した
『リバー』のワンシーン

・第13回せんがわ劇場演劇コンクール
 『リバー』☆脚本・演出

満を持してのせんがわでの上演だったのですが、結果は届かず。かなりぐらっと来ました。
翌日も東京で下見やらなんやらだったのですが、足に力が入らないとはこのことだったように思います。夜に劇を見てから新幹線で仙台まで戻り、電車の中で酔っ払った若者たちに囲まれながら迎えた29歳の誕生日でした。
そういえば当然のように新作やってますね。

6月

ずんだツアー、石巻公演の集合写真

・もりげき八時の芝居小屋「客観博2023」
 『PEACOCK』演出
・せのびしていこうぜ!ずんだ姫子vsなまはげツアー〜あおい姫を救え!?〜
 『リバー』秋田公演 演出
      石巻公演 演出
 『ある少年の旅物語』石巻公演 出演

「客観博2023」は、ツアーに出演できてなかったせのびメンバーで挑戦。
「せのびしていこうぜ〜」(通称ずんだツアー)では、昨年からお世話になっている菊池佳南さんの一人芝居『ずんだクエスト』と、BAZARで一緒の秋田のダンサー加賀谷葵さん、ココラボラトリーのゴトーさんによる『ある少年の旅物語』、そしてせのびの『リバー』の3作品で秋田・石巻へ行きました。

『リバー』は劇場に合わせてつくった作品だったので、その土地の劇場ごとに変化を加えていくという形になり、ほぼほぼ1週間でリクリエイションを繰り返す形に。
また、石巻ではゴトーさんに代わり出演も。

7月

稽古にお邪魔させていただいた時の様子

・INDEPENDENT:SND23
 『私とあのことのこと』 ☆脚本

本公演に向かって進んでいる時期。
武田らこさんにお声がけいただきINDEPENDENT用の脚本を。出演の三品さんからお話を聞き取り、書かせていただきました。
この時期から「もりおか周遊舞台芸術祭」の打ち合わせも進んでいきました。

8月

演劇ユニットせのび第11回公演
『Home,sweet home』より

・演劇ユニットせのび第11回公演
 『Home,sweet home』☆脚本・演出・出演

初めての盛岡劇場メインホールという500人キャパのホールで行った本公演。集客は大変苦労しましたが、前半に参加していたコンクールを経て、「自分がどういう作品を作りたくて、どのように届けていきたいのか」が定まってきた中での、盛岡での本公演。まだまだこれからですが、良い公演になりました。
前半にはこどもエンゲキ体験も。

9月

北海道右半分くらいぐるり旅

・BAZAR  BAZAR
 『ガタンコトン』 脚本・演出・出演
・BAZARワーク・イン・プログレス
 『蜻蛉が死んでいるのを見た』(?)振付・出演

公演を終えてから秋田へ行き、BAZARの公演。
『ガタンコトン』はヘロヘロ過ぎてやり切れなかった思いがあります…。
それを終えて、今度は北海道へ。こちらは、純粋な旅行。大学の研究室や寮の同期、先輩らと出会って10年記念旅。9日間かけて北海道の東側〜中央をぐるりと。
月末には演劇ワークショップの講師もやりました。

10月

せのブル『やっほー!ハワユー?』に出演した4人

この月は上演はないものの、半ばで体調崩したり、岩手県の高校演劇の審査員をしたり、ブルーマーさんとの企画(せのブル)の稽古を始めたり、という感じでした。
病み上がりドロドロで行ったnever young beachさんのLIVEがとっても良かった。

11月

『ト(゛)リップ』、旧石井県令邸にて

・もりおか周遊舞台芸術祭
 『ト(゛)リップ-旧石井県令邸編-』☆脚本・演出・出演
 【ト(゛)リップカード】7種

この他にも北上市民劇場や劇団モリオカ市民の本を書いたり、とにかく書き仕事に追われていたなという印象です。
『ト(゛)リップ』は、18分ほどで終わる作品を20分刻みで1日に9回上演するというスケジュールで行い、役者さんはとにかくシーンに合わせて早替えを行っていくので、表も裏もバタバタとし通しでしたが、とても良い試み・作品になったなと思っています。
自身が旅行会社で働いているスキル(知識とガイド)と、演劇のかけ合わせ。徹底的にリサーチを行い、シーンをコラージュしていくという普段の自分の創作手法にもマッチした建て付けで、今後もいろいろ続けていきたいなと。

合間をぬって、高校演劇で東北大会に進出した一関二高さんに指導に行ったりもしました。後進育成に割くコストだけは絶対に削りたくないので。

12月

ゲームマーケット2023秋
ボードゲーム【じゃ冷わん】をつくりました

・せのブルはじまりの回『やっほー!ハワユー?』
 『    and you ?』 ☆構成・演出
・北上市民劇場アウトリーチ公演
 『ぬだ川原の風』

・【じゃ冷わん】ゲームデザイン

せのブルは、先月の事情などもあったため、役者さん主体でどんどん創作を行ってもらい、自分は演出として全体の方向性を定め、調整していくという立場を取りました。
改めて劇団員のことを知る・見つめ直すことができ、すごい刺激を受けました。

そのあとは北上市民劇場のアウトリーチ公演を経て、長い時間がかかってしまい、ようやく形にすることができた、自作のボードゲーム「じゃ冷わん」の発売準備へ!
hacotokiという団体で、自分はゲームデザインを行い、イラストや制作面はお任せしているのですが、いかんせん忙しくなると進められず…。
ゲムマでは直接いろんな方とお話をしてお渡しできたこと、とても嬉しかったですし、盛岡では書店などでたくさん売れているとのことで、それもまたとても嬉しいです。

そして、帰ってきた後にインフルエンザになってしまい、年内最後のクリエイション予定だったBAZARの「秋田ジャムフェスティバル」は降板…。本当に申し訳ございませんでした。

2024年

3月に、劇団モリオカ市民(通称モリシミ)と、北上市民劇場の上演があります。
モリシミは脚本だけなので年始に直しつつ、北上の方は毎週通いながらの創作になっていきます。

そのあとは、夏頃に盛岡と神奈川で、演劇ユニットせのびとしてツアー公演を行います。
ここでしっかり良い作品を上演できるよう、準備を進めていきます。

そのあとはまだ計画段階ですが、BAZARの5人揃っての公演や、『ト(゛)リップ』の展開なんかが下半期にできたらいいなあと考えています。

5月に仙台国際ハーフマラソンを走ります。10月に盛岡シティマラソンにフルで参加できればと考えています。
ボードゲームは、来年は準備をして、再来年の春くらいに2作目を出したいなと…!
あとは、11月くらいに脚本を書くのに疲れてしまい、別のものを書きたいなと思いついたりもしました。小説とか漫画とか。が、どうなるでしょう…。コロナ禍に書き始め、放置しきっている旅行記も終わらせないとなあと考えたりはしています。

でも結局演劇が忙しくなりそうです。いいことですが!

まとめ

今年も、たくさん走り回りました。
それでも、コンクールではなんの賞にも引っかかることがなく、(それは自分の力不足でもあるのですが、)今月頭くらいには「敢闘賞くらい欲しいよ!!」なんて思ったりもしていました。
でも、体調管理で公演をひとつ飛ばしてしまったので、まだまだ頑張らなきゃいけないなと思いました。

作品に関しても、コンクールを通して、振り返りも含めてよくよく考えることができました。
おかげさまで、成長できているような、そんな実感を持てています。
まだまだ締切に追われて発揮することはできていませんが、この時期の経験が花開く時がきっと来るだろうと。信じてこれからも続けていきたいです。

来年はなんといっても30歳を迎える年になります!
自分が10代の頃に思っていた30歳よりもはるかに面白い姿になっていそうで、とても嬉しいです。
まだまだ楽しいことしていきたいです。

そんな楽しいことを出来ているのも、周りの皆さんのおかげです。
振り返ったら昨年も書いていましたが、
「やっぱりやっぱり自分は良い人に恵まれているな」
と、今年も年の瀬に思うことができています。
ありがとうございます。

改めまして、本年もたいへんお世話になりました。
来年も何卒よろしくお願いいたします。
皆様、良いお年をお迎えください。

2023.12.30 村田青葉

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