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RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZOに行ったよ その2
◾️出発〜テント設営
ということで当日です。その1はこちら。
朝こそまだ雲が重くかかっていましたが、風があるので暑過ぎない気候。ところどころに水たまりがあるもののぬかるみはあまりなく、去年の大雨と田んぼ状態に比べるとかなり快適でした。石狩に向かう途中の空には虹が見えたりもして幸先の良い感じ。
9時の開場とともに入場し、まずは荷物を受け取りテントを設置。ここ数年はずっと居心地の良いフォレストテントサイトが居城だったのですが、今回は数年ぶりのヘブンズ、それも初めてのジャガイモでした。
不便なのは少しお手洗いが遠いくらいで、端側が取れたこともあり動線的には勝手の良いところでした。周りにレストランなどもないのですが、その分なんというか、のどか。
近くにあるのはアーステントですが、準フォレストみたいな雰囲気。ボヘミアンとレッド中心で動く身にはかなりよかったです。
ここからグッズを見たりご飯を食べに行ったり友と再会して乾杯したり……したいところですが、入場、搬入、テント設営で体力を一度使い果たしてしまうため、横たわってHPを回復をしないとこの後のライブが楽しめないのがもやしっ子のつらいところ。
とはいえ背に腹はかえられません。かっこ悪くたっていい、今すぐ横になりたい。朝日を見るためなら開始時からリスクの分散は怠らない。それがもやしっ子クラブもやし組のライジングサンの過ごし方です。なんだかんだ前日おちつかなくて2時間しか寝てないし……。
常にこんな感じ
◾️フジファブリック/RED STAR FIELD
先立って出演したミュージックステーションの影響もあったためか、すごい人の入りでした。志村のいた時代を含めてもライジングのフジとしては最大動員だったような気がします。
ドラムに玉田豊夢さんを据えての「STAR」からのスタート。
二曲目は「LIFE」。「雨の日も台風の日も大切な何か、この石狩で知りたいんだ」と、歌詞やMCの随所に石狩を入れ込んでくれる総くんに律儀さと思いやりを感じ、「Sugar!!」のサビ前に客を煽る加藤さんにおおーと驚き。
比較的おなじみの曲のあと、最新アルバムから披露された「東京」が今回は最も印象深かった一曲です。
3人体制のフジは比較的メジャーコードの曲の印象があるのですが、マイナー系かつダンスっぽさのあるこの曲は環状七号線とかダンス2000を思い起こさせてくれて良いなあ、などと思っていたら、間奏のソロ回しから総くんが「YOYOYOYO 元気かいライジング、盛り上がってるかい石狩~!!」とヒップホップ感もとい昭和感のにじみでるコールアンドレスポンスを開始。
そこから「15年分の愛を持ってきました!」との宣言をし、「走り出した15年前、桜の季節過ぎた頃さ 東京は澄んだ夜になって 高鳴る鼓動旅の始まり」と歴代の名曲のタイトルや歌詞を入れ込んだラップを披露。「sayホーオ!」みたいなコール&レスポンスに戸惑いながらもついていく人々。
最後に「エビバディスクリーーーム!!」と煽られおそらくフジファブリックでスクリームする予定が特になかったであろう観客を混沌の渦に巻き込みながら「はな〜やぐ〜石狩〜〜」と締めていったのでした。ざわつく石狩。
最後の「若者のすべて」では歓声から手拍子、そして合唱が沸き起こっていて、それが嬉しいようでもあり少し淋しいようでもあり。久々に再会した昔フジライブによく一緒に行ってた友達と、終演後に「みんなの歌になった感じだねえ」などとしんみり話したりしました。(お年寄りによくある)
デフガレージのような短さでしたが、後から聞けばタイムテーブルの変更で10分短縮になって頑張っていたそうです。
その中でも強い意志を持って披露されたであろうと思われる「東京(ラップ込みフルバージョン)」は思惑どおり私の胸に見事刺さりました。(帰ってから聴いても謎ラップがないので物足りない)
強い風の影響もあって音のバランスは本調子でないようにも見えましたが、困難に負けず継続することと、新しいことに果敢に挑戦することの大事さを思い出させてくれるそんな良いステージでした。
余談ですが、PA付近で観てたら後ろに元気なガヤボーイズがおり、メンバー紹介の「金澤ダイスケ!」のとき(迷惑にならない程度の声量で)「Superfly!」とか言ってたりして野生のフジモンか?と思ったのですが、随所で真面目さをにじませる総くんのMCを聞いて、最終的に「誠実だ……」「誠実だな……」ってなっていてよかったです。
◾️怒髪天/SUN STAGE
本来だと怒髪天の方が始まるのが20分くらい早かったので、怒髪天の登場を拝んでからフジに行くはずだったのですが、タイムテーブルの変更でここが逆になってしまったので慌ててサンステージへ。
とは言えフジ後に旧友との積もる話に花を咲かせていたりもしたので、ようやく着いた頃にはもう「オトナノススメ」のあと、「いいんでないかい音頭」が流れてすべりこみセーフ?アウト?セウト?
でしたが、ちょっとだけでも観られたからいいんでないかいと思うことにしました。赤フンの坂さんも見られたし。
とは言え、後からGYAOの配信を見たら「セイノワ」がすごく格好良かったのでやっぱり観たかったな〜と思いました。あと坂さんの赤フンもフルで観られるのですごく良いなと思いました。
というか、この17日のトップバッターはこの他にもエマーソン北村&ASA-CHANG、KANなど個人的に観たいものが重なっていて苦渋の選択を強いられました。良い音楽が多すぎるのも困りものです。(ぜいたくな悩み)
◾️BEGIN/RED STAR FIELD
どれだけ対策しても、炎天下で頭が茹だって使い物にならなくなるのが晴れのライジングサン。
怒髪天のあとしばしまた回復タイムを取り、レッドまでなら行けそう、とBEGINへ向かいました。
ライジングサンのBEGINは後ろの方で座って聴いているだけでも気持ちが良いし、レッドは他のステージに比べて遠くから見ているだけでも参加してる気になれるのがありがたいです。近年はPA裏にモニターもあってさらに見やすい休みやすい。日陰もある。
「海の声」から始まり、若大将の「お嫁においで」カバーのあと、「オジー自慢のオリオンビール」、サーターアンダギーの歌やります!と言って「砂糖てんぷら」、ブラジルの肉料理の歌やります!と言って「シュハスコ」と、食べ飲み物の歌をたくさんやってくれて安定のハッピー幸せ空間でした。
とくにオリオンビールの沖縄サウンドで老いも若きもみんな好き勝手に踊ってるのはほんとに良い時間です。エゾのBEGINにまちがいなし。
「国道508号線」「かりゆしの夜」「島人の宝」「涙そうそう」などハッピーとしっとりを自在に操り沖縄からの風を北海道に運んでくれたBEGIN。
「僕たちは石垣だから台風には慣れてるんだけど、台風かどうかは、予報じゃなくて体感で決めます。」みたいなことを言っていてフフフ……ってなりました。
ものすごい音圧とか、外連味とかそういうのがあるわけでないけど、人間が生きる為に必要なものが全部入っている、
老若男女問わず体と心と環境にやさしい。(そして歌と演奏がめちゃめちゃうまい)そんな感じがします。
◾️吾妻光良 & The Swinging Boppers/RAINBOW SHANGRI-LA
吾妻さんは数年前のライジングサンでロック史のフライデーナイトセッションのときに初めて観て、ヒロト、マーシー、達也、民生、チバ、シナロケなどそうそうたる面子の中にいてひときわ異彩を放っていた印象が強烈で、またぜひ見たかったのです。
これまたBEGINとかぶっていたので最後の3曲くらいしか間に合わなかったのですが、近づくにつれ聴こえてきた音だけでもテンションが上がるような。オシャレ。ゴージャス。ファビュラス。ユーモラス。粋。そんな言葉が似合うビッグバンドのかっこよさでした。
舞台狭しの豪勢な人数と高い平均年齢(61.8才)、しゃがれた声と年季の入ったギター。大人の本気の遊びはかっこいいなあと思わされる渋さ。あとチャーミング。
レインボーの外から見てたからMCが聞こえたり聞こえなかったりだったけど、どかんどかん笑いもとってました。
メンバー紹介でライジングサンのことをアラバキと言い間違えるお茶目な一幕も。
帰ってから「ご機嫌目盛」と「正しいけどつまらない」をよく聴いてます。
札幌で見たいなあ。
◾️ザンギ棒/小樽なると屋
何度お腹が減るのかな、ずっと歩いているんだもん、常にお腹が減るんだね!でおなじみのライジングサン。
フジ前にテントに配給してもらったカレー(もはやどこの店のかもわからない)を食していましたが、レインボー側に来たついでにレストラン街で小樽なると屋のザンギ棒を購入しました。
ひとつひとつがでかい。
大きすぎるザンギを落とさないように四苦八苦しながら食べていたら、RSR公式から東北ライブハウス大作戦ステージの出演者を知らせるLINEが届きました。
このシステムはリアルタイム感があって見逃しにくいのでなかなか良いなあと思いました。ちなみにこういう感じで届きます。
良いアー写だ……。
長くなったのでその3につづく。
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