『ベルリンうわの空』感想
漫画配信アプリ「ebookjapan」で無料配信されている香山哲さんの漫画『ベルリンうわの空』を読み終わった。あー、面白かった!あー、終わってしまった!
異国ベルリンでの生活で「わかったこと」を描いた優しくて不思議な連作漫画。政治や社会の問題も出てくるけれど、それを中心にするんでなくてあくまでその中での個人の生活を描いているところが好き。どの話も好きだけれど「カフェ」や「差別について」「つまづき石」あと、番外編「アムステルダムうわの空」を特に気に入って繰り返し読んでいる。
私は日記のような日常生活を描く漫画と、登場人物が置き換えされてる(猫の頭だったり石の頭だったりするような)漫画が好きでその両方を叶えてくれた夢のような漫画だった。背景にいる人もトカゲだったりツノ生えたりしてて、ベルリンには色んな人がいるんだなって感じがする。
紙媒体になったら素敵だなあ。いろいろと都合があるだろうけれど、できればweb版のままの色で印刷されると嬉しいなあ。もちろんweb配信はweb配信で、いつでもこの世界に入っていける良さがありますね。最終話の街のあちこちを描いたコマが続くところを見ているとホッとします。自由に生活していいんだな。
これを書いているとき新連載『ベルリンうわの空 ウンダーグルンド』が始まることを大変嬉しくなっております。またベルリンに会える。
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