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なぜ英語力を養う必要があるのか?

幼稚園からアメリカンスクールに通い、中学はオーストラリアへ移住し、高校から大学までアメリカへ単身留学した私にとって日本の方から言われる「英語うまいですね」は昔から褒め言葉ではなく、むしろ英語以外の価値を見出せてもらえてないというコンプレックスでした。

4つの日本企業と3つの外資系企業に勤めてきましたが、ほぼ例外なく「のびパパさんって英語めちゃくちゃすごいですよね」と言われてきた。そして毎回「あぁ、ここでもそれだけなのか、、、」と嘆いていました。

それでも、子どもたちには英語力を養う大切さを幼少の頃から語り続けています。ではなぜ、私のコンプレックスである「英語力」を磨くべきなのか?

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幅広く”正しい”情報へのアクセス

ネットを通じて莫大な情報源にアクセスできる世の中で、いかに正しい情報に辿り着けるかが重要なのは、言わずもがな。では、果たしてどれほどの人が翻訳機能を駆使しながら海外の情報を得ようとしているでしょうか?

欧米諸国だけではなく、アジア・オセアニアの情報も、信頼できる情報ソースは英語のサイトがあることが多いですが、日本語に訳されたサイトは英語版より少ないです。著名な科学的論文もほとんどが英語で書かれています。

アクセスさせできれば翻訳アプリを使えますが、ベースの英語力がなければ、そもそもその情報へアクセスできません。

ただ、外資系で働いていたり、海外との商談を担っていない限り、ほとんどの人は業務上、英語を必要としないと感じていると思います。では、それでもなぜ英語力が必要なのか?

それは多くのビジネスパーソンにとって、海外の市場動向やトレンドなどにアクセスできると業務の幅と質を、日本国内の情報のみで勝負するより上げることができるからです。海外で話題のビジネス書や業界紙を直接手に入れることもできます。こうして多くの情報を正しく理解し、その中で取捨選択した上で必要なものを掛け合わせることで、新しい価値を創造し続けることが可能になります。このプロセスは組織の存続には欠かせなくなっています。

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より豊かな人生を送れるかも?

ITが進み、翻訳機器の精度が格段と上がっている中で、あえて英語力を養う必要はあるのでしょうか?

答えはYESです。

では、2パターンをイメージしてみましょう。

1. プライベート(海外旅行など)

翻訳機を使えば、ある一定レベルの精度で相手の言っていることもわかりますし、自分が言いたいこともなんとか伝えることができます。ただ、「生」の会話とやっぱり少し違う気がするんですよね。「カタコト」でも直接、想いを伝える方が僕は嬉しく思う。

2. ビジネスシーン

日本企業に勤めているとあまり感じないと思いますが、今後、どんどん海外とのやり取りが増えたり、外資系で働くとなると、どうしても「言葉の壁」は大きな課題になります。

私はグローバル企業でとあるリージョンを任されていますが、私のステークホルダーの7割以上が外国人です。従って、業務上、円滑な意思疎通を行うためには、この共通言語である英語の習熟度がキーになります。

私の周りにはすごく優秀な人たちがいますが、英語での会話力が足りないため、チャンスに恵まれない人が少なくありません。海外とのクロスファンクショナルなプロジェクトに経験や知識では十分満たしているのに、「英語でのコミュニケーション力」が弱いため、参画メンバーに選ばれないケースがあります。

どんなに仕事ができても、相手との意思の疎通ができなかったり、自分の想いを伝えることができなければ、プロジェクトへの貢献という意味では評価しづらくなってしまいます。

文法よりも度胸を養うべき

断言しましょう。ネイティブの人の文法のレベルって大したことないです

今、9割以上のメールやチャットでのやり取りが英語ですが、ほとんどの人が正しい文法で書いてきません。過去完了形を間違って使っていたり、コロンとセミコロンの使い分けができていなかったり。でも仕事は回ります。意思の疎通もできます。

なぜでしょう?

それはポイントをしっかりと抑えているからです。

YesなのかNoなのか。質問なのか肯定なのか、反論なのか。

相手に何を伝えるかが自分の中で明確で、それをきちんと相手に伝えることができればコミュニケーションとしては成立します。

また、細かい文法を気にする時間があれば、どんどん会話を進めていった方がビジネスにおいては重要な時が多いです。失敗したり恥をかいた時には、「いい学びの機会を得られた」と捉え、次に使える引き出しに入れればいいだけの話だと思う。

恥をかいたり間違えることに怯えるよりも、自分の想いをどんどん伝えながら英語力を実践で学ぶ度胸を養った方が学びが早い。

では、なぜ英語力を養うべきなのか?

今では英語が国際的な共通言語に近い役割を果たしていますが、今後10年で変わるかもしれません。では、なぜ「英語力」を養うべきなのか?

「会話力」を鍛えられるからです。

「英語」というか、実際はどんな言語でもあまりこだわりはありません。重要なのは、しっかりと相手に想いを伝える術を持っているかどうかです。

たまたま「英語」が日本や多くの外国で学ばれる母国語以外の言葉であっただけです。そして、その身近な英語を通じて、「コミュニケーションの本質」を体得するためにも英語力(会話力)を養い、自身のコミュニケーション力を高めていくことで、より豊かな人生が歩めるのではないでしょうか?

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