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みそ汁つくって味見する時の小皿はいったい何%なんだろ。

立川志の輔さんの落語の枕で、選挙の話がある。

自分が投票した1票で、立候補者が当選するかしないかをテレビの選挙速報で見る事が好きだと。ビールと枝豆を用意して、じっくりテレビに向かい見ていた、というのはもう何年も前の話なのだと。
今では選挙速報開始と同時に当選確実という発表があり、見ている楽しみが無くなった。というお話。

どうして開票率5%なのに、当選確実なのかを数学の教授に聞いたところ、出口調査で選挙結果が分かるかららしい。開票率5%で当確なんておかしいと数学者・秋山仁と話したら。
「それが統計学ですよ」
「まだ開票率5%なのに?」
「あなたね、味噌汁作って味見するのに丼鉢でグーッと飲む?」
「・・・小皿ですよね」
「それが5%よ」


今朝のニュースを聞いていて、上記の志の輔さんの枕の話を思い出した。


ソフトバンクが会社独自でPCR検査を4万4千人を対象に行ったところ0.43%が既に抗体を持っていたという結果が出た。


ニュースの専門家の話のなかで、0.43%という数字は少ないように感じるかもしれないけど、人口約1億人とすると43万人が陽性であるという事らしい。


え、43万人!


てなりますよね。


無症状で、陽性という方がこれだけいると考えると以外と自分はどうなのかな、と不安になったりしてしまう。


よくお客様と話をしていても、自分の身の回りには感染者はいない、という方がほとんどだ。いたとしても、知り合いの会社の知り合い、くらい遠い存在の人の話だ。近くまでコロナが迫ってきているような感覚に陥りつつも、目に見えない物が自分の中に入り込んできているかもしれない恐ろしさは何とも言えない。


選挙の出口調査ばりに、簡単にPCR検査を受けれるようになると、もっと感染している人がわかったりするんだろうな。それは、良くも悪くもいろんな事を考えてしまう、ニュースと枕の話でした。


志の輔さんの枕、おもしろいですよ。

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