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美容師の日常のこと

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髪の毛のことが日々、気になります。
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2021年1月の記事一覧

毎日、毎試合、緊張感をもってやる。

染められた毛束はさまざまな色になり並べられて比較されます。 この色をのせるとこう発色する、この毛にはこうなるだろうという推測を叩き出します。 そんな時毛束を使って行うのがもっとも効率的です。味噌汁の味見をするのにどんぶりいっぱい飲む必要がないのと同じで、少しのけを使えば、どう発色するかを確認することができます。 濃さを確認し、 もうちょっと薄めかな、 もうちょっと、 もうちょっと と心の中でつぶやいているとこんな量になってしますので気をつけましょう。 ヘアカラ

ミキシングメッセージ。

名探偵コナンだったかな、いや金田一少年の事件簿だったかな、まあどちらでもいいか、 何者かに殺された人が死に際に残すメッセージのことを「ダイイングメッセージ」とよんでいた。死者が自分の血を使いイニシャルなどの英語文字をかいているような、あれだ。 英数字をみて、何かを感じ、何かを受け取り、何かを推測する。 美容室でも英数字を多用する。お客様の個人カルテだ。 ある英字と数字(比率)が並ぶと何かしらの暗号みたいに見える。その暗号を見ると 「あー、なるほど、こんな髪質の人にこ

最後の仕上がりによって、アドバイスの点数が左右されるという修行みたいなサロンワーク。

「根元が鮮やかで透明感がでやすい。毛先の色がシャンプー時に抜けているような感じになってしまう。なんなんでしょうね。」 どうしたら良いかというような質問。 美容師のお客様と会話だが,ついつい熱くなってしまいまう。 答えるときにマウンティングみたいな言い方にならないように気をつけながら、でもアドバイス的な雰囲気にもなりうるしその辺りの加減は本当に繊細だ。 ・どのメーカーの薬剤を使用しているか? ・その状況はどんな髪の毛なのか ブリーチしているのかしていないのか? ・ミック

チームをまとめるリーダー。

20名のスタッフになるとなかなか一人一人をしっかり見ていくことが難しいので、より効率化を図るためにも3人のリーダーを決めチームも3チームにわけています。 そして今日は新年初回のチームミーティング。 トレーニングのありかたや、今年やりたい事をみんなで共有し気持ちを新たにして取り組むようにします。 2年目を迎えるアシスタントは、新卒が入るので自分がしっかりしないといけない! とか、 昨年スタイリストデビューした若手は、SNSにもっとチカラをいれ集客できるように1年かけて

口角をあげる。

口角を上げて、と言われてあげるのは容易なことではない。 写真を撮られなれているような人にとっては、なんて無い事なのかもしれないけど、普段自分の写真は撮られないぞ、とかたくなに拒む人はいざとなると自然な笑顔を引き出す事はできない。 自分が然りだが。 WEBサイトリニューアルにむけ、スタッフの顔写真撮影を行った。 昨今マスクの下にかくれた口元をさらけ出し、口角を上げる事はフィジカル的に表情筋を意識的に動かしていないとなかなか上げれないものである。 普段筋トレをしない人に