見出し画像

『夜明け告げるルーのうた』湯浅政明(監督)

寂れた漁港の町・日無町(ひなしちょう)に住む中学生の少年・カイは、クラスメイトの国夫と遊歩とバンドを組むことに。練習場所である人魚島に行くと、人魚の少女・ルーが3人の前に現れた。しかし、古来より日無町では、人魚は災いをもたらす存在。ふとしたことから、ルーと町の住人たちとの間に大きな溝が生まれてしまう。そして訪れる町の危機。カイは心からの叫びで町を救うことができるのだろうか…。

躍動感が素晴らしいの一言に尽きる。
かっちりしてない線が画面狭しと踊り狂うのに、音楽とはぴったり一致していて、鳥肌が立った。

湯浅監督作品ではマインドゲームが一番好きなのだけど、躍動感ではこっちの方が勝ってるかな。どちらの作品にもダンスパートが素晴らしいのだけど、リズムが洗練されてる気がする。

内容は人魚とのボーイミーツガールもの。どうしてもポニョを思い出してしまう。アンチテーゼなのかな? と思っていたが、インタビューとかを見ると、元々は人魚ではなくヴァンパイアのお話だったそう。で、可愛らしくするため人魚に変更したとの事。展開が似てるのも後から気づいたらしい。まぁ人魚以外の共通点はないけどね。ポニョはクトゥルフ神話的だったけど、ルーは妖怪的印象。こっちの方がはるかに飲み込みやすかったし、お話が全部愛で動いていたのが泣けた。

NHKが放送してくれたので見たが、なんで23時とかにやるんだろう? 子供にこそ見せるべき作品なのに。

#映画 #アニメ #感想 #ファンタジー #湯浅政明

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?