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『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』ブレイディみかこ(著)
13歳になった「ぼく」の日常も、前作同様、まるで世界の縮図のようです。中学生がスタートアップについて学ぶ授業、レインボーカラーのストラップを首から下げた校長とノンバイナリーの教員たち、音楽部のクリスマス・コンサートで持ち上がったポリコレ騒動。時代が、社会が、人が大きく変わっていく中で、「ぼく」はさまざまな事件を経験しながら、パンクな母ちゃん、そして父ちゃんとともに悩み考え、大人へのらせん階段を昇っていきます。そしてついに親離れのときが――。「一生モノの課題図書」、本作でついに完結です。
前巻ほどのとびっきりエピソードは無いが、息子くんのバンドが解散したり、以前母がポリコレ地雷を踏んだアフリカ系女性が再登場したりと、続編として普通におもしろい。
それだけにこの巻で終了は悲しいな。続いていたらイギリスでのコロナ騒動エピソードなどが読めただろうに。他作で読めないかな、と調べたら『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』で読めそうで一安心。
ちなみにこの巻で一番好きなエピソードは、息子が学校のテストでジョン・レノンの名前を間違えたことに母が愕然とするところ(笑)
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